2024年12月30日( 月 )

楽しみながらできる! 歩くだけで心身を元気に(後)

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(株)WALK&WALK

メンタル不調から短期間で復職した例も

(株)WALK&WALK 代表取締役・我妻啓子氏
(株)WALK&WALK 代表取締役・我妻啓子氏

 近年、心理的なストレスなどのメンタル不調で長期に休職する事例が増加している。心の健康と体の健康はつながっており、体力づくりだけでなく、ウォーキングは精神面も整える。ウォーキングを始めて気持ちが明るくなったという声や、メンタルの不調に悩んで休職していたが、歩き始めて半年や1年などの短期間で復職できた事例も多いという。体が元気になることで心も健康になったということだ。

 健康経営では、メンタルスコアのチェックを導入している企業が多い。だが、数字を把握して心の状態を知った後、改善のために何に取り組むのかが、健康経営の次のステップでもある。

 ウォーキング講座は、企業の健康経営の取り組みの1つとして始める企業が多い。そのため、たとえば「走るサークル」や「ドラゴンボートのチーム」をつくるなど、企業によってさまざまな取り組みを合わせて行っている。なかでも最近は、企業としても取り組みやすい座学のメンタルケア講座のニーズが高いという。

 「健康経営」と一口に言っても、業種や職種によって抱えている健康課題はそれぞれ違うので、我妻氏は現場の仕事内容にあったアドバイスをしている。たとえば大手製造業でウォーキング講座を行った時は、工場の現場で働いている人は安全靴を毎日履いており、足首が固定されていて動かせていないため、足が不調になりがちだった。そのため、講座では足首のケアを伝えることで健康効果が実感できて好評だったという。

バーベキュー前のウォーキング効果

 「やはり、健康経営優良法人の認証を取得している企業の経営者は、健康への意識がとても強く、現状を何とかよくしたいと考えている方ばかりだ。毎日の生活にウォーキングを自分自身で取り入れて体の不調を改善したことを実感しているので、元気に仕事に取り組めるように社員にも講座を受けてほしいと考えている。社長が元気な会社は、社員も元気。会社をさらに元気にしたいと、健康経営に取り組まれることもある」と我妻氏は話す。

 健康経営に取り組む時は、1人ひとりよりも部署ごとで取り組むと、健康のことが普段の話題になる機会も増えて、職場でもコミュニケーションが取りやすくなったという事例も多い。

 たとえば社員が集まってバーベキュー大会をする前に、外の芝生でウォーキング講座をする、紅葉を見ながら歩くイベントを開くなど、健康経営を続けるには、「無理をせず、楽しみながら続けられることが大切」だと我妻氏はいう。やはり健康経営には、モチベーションづくりが何よりも欠かせない。

(了)
【石井 ゆかり】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:我妻 啓子
所在地:神奈川県横浜市中区日本大通7日本大通7ビル4F
設 立:2015年12月
資本金:300万円
売上高:(19/9)1,200万円

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