天神1丁目でも一体開発 日本生命と積水ハウスが検討へ
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福岡市・天神2丁目の住友生命、福岡地所による一体開発に続き、天神1丁目でも2棟一体開発が検討されていることがわかった。一体開発の検討が行われているのは、明治通り沿いの日本生命保険(大阪市)が所有する日本生命福岡ビルおよび積水ハウス(東証一部)が所有する福岡三栄ビルの2棟。敷地間に市道を挟むものの、2棟合計の敷地面積は1,000坪超、一体開発となれば明治通りと昭和通りをつなぐビルとなる。
住友生命と福岡地所の一体開発同様、天神ビッグバンの期限である2024年12月末までの建替え完了を目指すとみられるが、閉館および解体時期は未定という。いずれも築50年以上が経過しており、日本生命と積水ハウスとで協議が進められているところだ。
なお、日本生命福岡ビルに隣接する天神平和ビルの動向が気になるが、所有者の平和不動産(東証一部)は、「建替えの予定はない」という。
2棟のビル東側の道路は市による拡幅計画があり、「まちづくりと合わせて検討」されることとなっていた。開発計画が具体的になれば、市による収用が行われるとみられる。道路拡幅計画は、天神地区の幹線道路である渡辺通りの渋滞緩和の狙いもあり、供用されている福岡市役所西側の市役所通り、13年に都市計画決定済で渡辺通りとつながる南側の天神通線が開通することで、昭和通りから渋滞する「天神橋口」交差点を通らずに、薬院方面へアクセスできるようになる。
24年末の期限まで残り5年を切った。容積率や高さ制限の緩和措置は、地権者にとっては、またとない建替えのチャンスだけに、天神ビッグバンによる建替え計画が次々と明るみになっている。
【永上 隼人】
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