2024年12月23日( 月 )

【政界インサイダー情報】「安倍・トランプ密約」の効能とは?

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 先週、「横浜IRイベント」(主催:横浜市)と「長崎IRフォーラム」(主催:日本経済新聞社、会場:ヒルトン福岡シーホーク)が開催されたので解説する。

 両者を一言で表現すると、「月とスッポン」または「豚に真珠」である。「スッポンと豚」がどちらかはいうまでもない!

 筆者は、縁あって今回、関連の米国カジノ投資企業(米国Gaming Operatorで利益率は世界一)のトップと会談し、日本での誘致開発の真髄を当人から直接聞くことができた。

 以前から言っているように、筆者はIR誘致開発に反対している訳ではなく、むしろ積極的な賛成派である。しかしながら、この不公平な「安倍・トランプ密約」による"出来レース"に問題があり、事あるごとに非難してきた。だが、この会談後、筆者は自身が今まで、本件について正しく読者の皆さんに説明しているだろうか?という疑問が湧き、自問自答している状態である。

 なぜなら筆者は、米国ラスベガス、中国マカオにシンガポールの各カジノなどのIR施設を外からたくさんみてきてはいるが、今回の会談後、その当人とその組織、つまり米国 Gaming Operatorの社会的な能力の高さと人格、社格(法人の格式、つまり「超豊富」な資金力と社会性などを考慮した)に驚かされたのである。これについては間違いなく、マスコミも含めたほぼすべての日本人が理解していない。政治家も行政関係者もすべてである!大変なギャップがここにある!

 おそらく米国企業は理解しているだろう!また日本人側はすでに理解していると勘違いされているだろう。「博徒のようなものでは一切ない!」

 従って、本件は安倍首相本人とほんの一部の側近(相当なレベルの政治家と官僚)しか、これを理解しておらず、知識と経験を持ち合わせていない状態だろうと確信した今回の会談だった。ゆえに、秋元問題や西村ほかのパーティー券問題などは論外である!

 1つ例を挙げて説明すると、米国カジノ投資企業のすべてが、中国人中心の超富裕層を含めたアジア近隣諸国のVIP(ハイローラーという高額な賭け金でゲームをする人たち)クライアントの過去のビッグデータをすべて保有しており、それは日本人の想像を絶するものです!

 ギャンブル依存症を理由に反対しているようなレベルの低い話ではなく、また、共産党や立憲民主党がいう韓国の田舎のカジノ施設問題とは比較にならない異次元の世界である。

 これは彼ら「超お金持ち」の刺激的な遊び場であり、彼らの家族までを含めたまさに総合エンターテインメント施設で、ハード・ソフトを駆使したVIP専用の「おもてなし」の統合IR施設である。よって、その「超お金持ち」が落とすお金は「超巨額」なもので、これを利用して一般の人たちにも楽しく遊んでもらいたいというもの。

 このVIPを含めた超富裕層が落とすお金の額は、すべての日本人には理解しがたいもので、簡単にいうと、アラブの石油大国の富裕層がたくさんいる環境です。だから、米国ドル同等の価値ある"YEN"のこの国で是が非でも彼らは実現したいのです。

 「豚とスッポン」の価値観の場所では、まず間違いなくこれは実現できません。さらに、中国人富裕層は怖くて中華系のカジノには行きません。ファーウェイの通信媒体でバレたら「虎たたき、ハエ叩き」で人生終わりです!また中華系カジノ企業からお金をもらうなど「お粗末の極み」です。

【青木 義彦】

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