2024年12月23日( 月 )

安倍内閣が検査を忌避する「特殊な事情」

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は安倍内閣を「狂気の内閣」だと批判した2月26日付の記事を紹介する。


 TBS「News23」で上昌広・医療ガバナンス研究所理事長が的確なコメントを提示した。詳細を水島宏明氏が紹介してくれているのでご参照賜りたい。

「「検査が遅いのは厚労省側のウラが?」新型コロナ対策で「NEWS23」上昌広さんの辛口解説を聞け!」Yahoo!ニュース

 新型コロナウイルス感染拡大に対して、真っ先に全力を投入すべきことは検査体制の拡充である。この点について、上氏は次のように指摘した。

 「軽い症状の人がふだん通り働いて周囲に(ウイルスを)まき散らす。従って、そういう方々に正確に診断することは本当に大切なこと。」「高齢の持病をもった方で亡くなっている。弱い患者さんがわかっている。そういう人には早く診断して、早く治療しないといけない。最近になって、効く薬がわかってきている。どうして入院を要する肺炎まで待たなきゃいけないのか。これは医療倫理にかかわる問題。常識ではありえない。」極めて当たり前の、当然のことを理路整然と指摘した。

 コロナウイルス感染は国内で確実に拡大している。安倍内閣はPCR検査に巨大な障壁を設置して、検査による感染者数確認を阻止している。しかし、そのことによって感染拡大阻止が阻止されている。自分の利益しか考えない悪魔のような内閣である。

 小川彩佳キャスターが、日韓の検査累計数の差について事実を説明した。1日当たり100件が最大の日本と1万人が最大の韓国の相違が存在する。

 韓国の累計検査数は2月25日16時時点で40,304件。日本の累計検査数は913件(厚労省は一部、地方の数字が反映されていないと説明)。この点について、上氏は「PCR検査というのは古い検査で実は非常に簡単。ウイルス感染を診断するのに必須の検査。韓国と比べてここまで少ないというのは何かウラがあるというのか・・・。厚生労働省がよほど(検査を)やりやくないのだなあというニュアンスを感じる。」

 「民間の検査会社は国内に約100社あって、全体で900くらいラボをもっている。その1つで100個検査をすると、1日で9万件、検査できる。本当にプロの人たちで精度の管理もしっかりしている。そういうところに頼めば本当に簡単に検査ができる。それをなぜしないのか。やはり特殊な事情があるのだと思う。」

 「中国の場合は、スイスの製薬企業が即座に検査に入って無償で試薬を提供した。それを使ってやったから大量に検査ができた。」日本はできるのにやらない。上氏はこう述べた。「1つは予算の問題と、もう1つは感染者を多く見せたくないんじゃないかというウラがあるような気がする。」

 安倍内閣が2月25日に決定した対策基本方針では、検査について、「感染症法に基づいて医師の届け出で感染の疑いがある人を把握し、ウイルス検査を行う」とした。

※続きは2月26日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「コロナウイルス感染蔓延という日本の実態」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

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