2024年12月23日( 月 )

【コロナに負けない(18)】社員のクビは絶対に切らない宣言

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 中洲のビル管理会社の経営者が「営業を中止しました。従業員たちも自宅待機しています。今年の新入社員たちも同じ扱いです。それでも給料は全額払いますし、社員のクビを切ることは絶対にしません。9月までは現状の資金繰りで廻していきます」と宣言する。9月までの資金繰りは手当てできているということだ。この「クビ切りをしない」という経営哲学を貫くことは実に素晴らしい。

 この経営者の話を総合すると次のようになる。

(1)国・行政は具体的・明確な指示をしてほしい

(2)中洲のクラブすべてが3月の月末1週間で極端な落ち込みとなった。経営者たちは、そこで相当な危機感を抱いた。だから「右向け右」と今月6日から名のあるクラブは休店を決断した。中洲のホステス業を生業とする方々は4万人いるといわれる。彼女らの生活は大変だろう。

(3)今、飲食店の事業主に借入の助言を行っている。あまりにも無頓着な人たちが多いからである。ビルオーナーからは「半額でも良いから家賃の値下げ交渉を行ってほしい」と頼まれる。彼らも相当、深刻感を抱いている。夜逃げされたりしたらたまらない。今どき空き家になったら埋めるのも大変だからだ(空き家状態が続くという警戒心)。

(4)今回のコロナ問題は短期間で収束しないという覚悟が必要である。経営基盤がぜい弱なところは店じまいして、夜逃げ同然の振る舞いをするのは必然。収束が7、8月まで延びるに従い、ブランド店も窮屈になってくる。限度は8月か!

(5)弊社も中洲にお世話になった会社だから、一生懸命恩返しをする決意だ。ただ、中洲全体が浮揚できるタイムリミットは9月とみる。9月までにコロナが収束し、「滅入った気」の一掃をしないと暗い雰囲気が漂う中洲が続いていくこととなる。

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