2024年12月23日( 月 )

【コロナに負けた!(4)】建設業界にもようやく危機感が

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関係者たちが狼狽し始めた

 ほんの3週間前まで「コロナ危機」を深刻にとらえていた地元建設業関係者はいなかった。「世間並にテレワークを活用するようになった。女性社員は在宅ワークに切り替えた。現場は従来通りである」というのが大半の回答だった。

 西松建設に続いて清水建設の現場作業員がコロナに感染して死亡した。同社は500カ所ある現場を即刻ストップさせた。仮設資材の販売会社会長は「いよいよコロナ襲来が我が業界にも始まった」と語る。

 ある建設会社の専務は「いやな予感がする。近々、地元同業者の現場でコロナ感染者がでるのではないか!そうなると大事になるな」と警鐘を鳴らす。

 受注面でも、まずはホテル建築が中断して新規物件が止まる。マンションデベロッパーも購入予定者の心理状態を探れば販売不振となることは一目瞭然なので、新規物件の仕込みを控えるようになる。

 家主たちも頭を痛めている。既存の借主から「家賃代の値下げ」要求が始まったという。そうなると賃貸マンションの新規開発が皆無になってくる。

 ついに建設業界にも「コロナ旋風」が巻き起こりつつある。

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