落ち込む観光産業、コロナ収束後の回復見通しは?
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昨年の日韓関係悪化やクルーズ船寄港数の減少によるインバウンドの冷え込みに加え、今年は世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、とくにダメージを受けているのが観光産業だ。
九州運輸局の発表によると、九州への外国人入国者数は、今年1月の28万9,487人から、2月には10万192人、そして3月は1万1,102人という驚異的な落ち込みとなっている(※1月分は確定値。2月・3月分は通常入国者数のみの速報値)。なかでも3月は前年同月比で96.7%減となっており、新型コロナの感染拡大にともなって、国外からの旅行客がほぼゼロになっている状況だ。こうしたインバウンド客減少だけでなく、緊急事態宣言の発令と、それにともなう外出自粛や休業要請などによって、国内からの観光客もほぼストップ。“人にきてもらう”ことを前提とした観光産業に関わる事業者にとっては、もはやただ耐えるしかない、打つ手なしの状況だ。
こうした観光産業の現状や今後の見通しについて今回、九州運輸局観光部を始め、福岡県観光局、福岡市経済観光文化局に見解をうかがった。いずれも「現在の新型コロナの影響はとても脅威だ」「各事業者へのヒアリングからは、『とても厳しい』という声が多い」としたうえで、それでも収束後には「観光は必ず復活する」「そのための施策を打っていかねばならない」という見方だった。
今、観光産業に関わるさまざまな事業者は、それぞれに苦難の真っ只中にある。だが、やまない雨はないし、明けない夜はない――。いずれ必ず訪れる、観光産業の復活のときを信じたい。
【坂田 憲治】
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