ロイヤル・ボックスの藤堂和子ママ~中洲の灯の「復活宣言」
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自粛解除により、いよいよ6月1日から中洲のクラブも一斉に営業を再開する。そこで5月22日、弊社取材ルームにて「ロイヤル・ボックス」の藤堂和子ママにインタビューを行った。インタビューで藤堂ママは「コロナ襲来の後遺症は大きいが、ここで中洲の灯を絶やすわけにはいかない。中洲だけではなく、全国の歓楽街の灯を復活させる役割を担ってみせます」と宣言した。
コロナの後遺症を甘くみない
1973年秋のオイルショック、平成の2度のバブル(1990年9月不動産バブル崩壊、2008年のリーマン・ショック)と立て続けに中洲に不況の波が押し寄せた。しかし、中洲には短期間で不況から回復してきたという実績がある。ただ、今回のコロナショックの立て直しは容易ではないと警戒感を抱いているという。絶対、安全・安心という信頼を勝ちとれるような店のシステム改造をしなければお客さんは戻ってこない。加えること、お客さんへのおもてなしのさらなるレベルアップが問われている。出勤すればお金になるという努力なしのホステスさんは、しばらく仕事がなくなるだろう。
全国ネットワークを活用する
ロイヤル・ボックスは東京・本州のお客さんが60%以上を占めているのが特徴である。裏を返せば地元だけでなく、全国に「太い人脈ネットワークの絆」が存在しているということだ。
たとえば新型コロナウイルス感染症で亡くなったオムロンの立石義雄会長とは家族ぐるみの付き合いだったとか。故人の息子さんから「父も一生けんめいがんばって戦っています」と連絡があった際には涙が止まらなかったという。
金沢にも姉妹店を構え、東京では今年10月に50周年パーティーを予定していた。首都における人脈は「半端ではない」。京都でも故人・立石義雄氏を筆頭に経済界とも太いパイプを築いている。
名古屋、札幌でも同様の人脈を形成し、なおかつ各地区で同業のママたちとの交流がある。藤堂ママの頭の中では中洲だけではなく、全国の歓楽街の復活プロジェクトの秘策が練られているようだ。若手ママたちのがんばりをサポートする
コロナ襲来の影響を受けて廃業という道を選択する店もある。「70歳をめどに老後の暮らしに不安がないと判断して廃業する」のも結構。中洲の繁栄の灯が永続できるのも元気な若手ママたちの魂があることが「必要条件」である。
藤堂ママは日々、若手ママたちの情報交換の付き合いに余念がない。なぜならばそれを彼女たちの叱咤激励の場にしているからだ。「若い世代のママたちとスクラムを組み、“中洲の繁栄の灯”復活に全力投入します。」と藤堂ママは宣言する!読者の方々、中洲復興のために「中洲徘徊」を再開しましょうや!
【青木 義彦】
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