2024年12月22日( 日 )

「 ふくおか筑紫フードバンク」こども食堂のフードパントリーを応援中~エフコープ・西松建設との連携で子どもの居場所づくり(前)

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始まり

代表 大谷 清美 氏

 「ふくおか筑紫フードバンク」の運営を担っているのは、「特定非営利法人チャイルドケアセンター」であり、代表理事は大谷清美氏が務める。もともと地元大野城で子育て情報誌「び~んずキッズ」を発行していたが、現在では、大野城市指定管理者としてファミリー交流センターの運営、ファミリーサポート等の各種受託事業も行っている。これまでのこども食堂、ふくおか筑紫フードバンクの経緯を振返っていく。

 筑紫地区におけるこども食堂は、「なかがわこども食堂」が2015年12月25日にスタートした。まずここでの実績が以後の活動の礎となっている。問題点を1つ挙げるとすると「こども食堂=貧困」というイメージをもっている人が多く、「今日は貧困家庭の子は何人参加していますか?」という質問も受け、こども食堂は地域の居場所になるにはハードルが高いと感じた、と大谷氏は当時を振り返った。貧困家庭対策としてのみではなく、こども食堂を通じて地域とのつながりをつくりたい、誰もが来ることができる居場所をつくりたいとの思いは強くなったという。

 次は、地元大野城市で!と意気込み、16年1月17日に大野城市中央コミュニティセンターでの開催に漕ぎつけた。食堂のメニューは、「ご飯とお味噌汁」という食の基本。それでも、来場者は300人を超え大盛況であった。しかし、ここでも気づきはあったという。地域交流・世代間交流となるには大盛況ゆえに運営側の余裕がなさすぎたことだ。一方、大きな収穫があった。来場者に「こども食堂は楽しい場所」と認識してもらえたことだ。貧困家庭だけでなく「居場所としてのこども食堂」という方向性にはっきりと手ごたえを感じることができたという。

 その後、筑紫エリア各地で、こども食堂の設立のサポートを行いながら、自身が代表を務めるこども食堂「みずほまち」、そして全体をサポートする「ふくおか筑紫フードバンク」の設立に奔走した。現在、筑紫エリアには39カ所のこども食堂があり、ほとんどの設立に関わり、各地のこども食堂代表者が大谷氏に寄せる信頼も厚い。

 このように「ふくおか筑紫フードバンク」は大谷氏の存在なしには語ることができない。


<INFORMATION>
ふくおか筑紫フードバンク

事務局:(特非)チャイルドケアセンター内
住 所:〒816-0943 大野城市白木原1-14-22
電 話:092-502-8822
E-mail:kodomo@npo-ccc.net
H P: http://chikushifoodbank.net/ 

(後)

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