ドラッグストア大手、今期の収益足踏み 巣ごもりの恩恵少なく、インバウンドが消失
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ドラッグストア大手の今期の収益が足踏みする。コロナ禍による巣ごもり消費の恩恵が少ないことや、インバウンド需要の消失で売上が伸び悩み、販管費増が収益を圧迫する。高成長を続けてきたが、店舗の過剰感が強まっていることも影響する。
首位ウエルシアは地方ドラッグ店や調剤薬局のM&Aで7.7%増収を見込むが、経常増益率は前期の28.1%から3.3%に低下する。
ツルハHDは前期並みの130店を出店するほか、JR九州ドラッグイレブンの連結子会社化が寄与するが、増収率は2.3%に鈍化する。経常利益は大量出店による販管費増で0.4%増とほぼ横ばいの見通し。
コスモス薬品はインバウンド比率が同業大手に比べ低い。上期は巣ごもり消費で食品が伸び前年同期比11%増、経常は23.2%増益になるが、下期は失速すると予想、通期の経常利益はほぼ横ばいにとどまる。
サンドラッグは微増収・減益の見通し。ダイレックスは増収増益だが、単体では2.3%減収、22.8%の大幅減益になる。
10月経営統合するマツモトキヨシHDは減収減益、ココカラファインは減収・小幅増益の予想だ。ただ、ココカラファインの第1四半期は減収大幅減益と厳しい滑り出しだった。
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