コロナで綱渡りの百貨店 高い損益分岐点、収益大幅悪化は必至
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コロナ下で百貨店が綱渡り経営を続けている。博多大丸以外は損益分岐点比率が高く、岩田屋三越とトキハ、井筒屋は95%を超え、山形屋は105.0%で、わずかな減収で赤字になる。今期はコロナ禍で売上高が大幅に落ち込んでおり、収益の大幅悪化は必至だ。固定費削減にどこまで踏み込めるかが赤字縮小のカギを握る。
前期は岩田屋三越と井筒屋、山形屋が固定費削減で損益分岐点比率を引き下げた。岩田屋三越は久留米店のウリ場縮小で固定費を約30億円、率で10.5%カットし損益分岐点比率を95.5%と0.2ポイント下げた。改善幅が小幅なのは売上が8.5%と大きく落ち込んだため。
井筒屋はコレット閉鎖などで固定費を約30億円、16.8%減らし分岐点比率を99.2%と0.3ポイント下げた。
博多大丸は消費増税後の落ち込みが想定以上で固定費削減が遅れた。分岐点比率は90.8%と5ポイント以上悪化した。
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