資産づくりは短期間で集中的に!
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企業の勢いは永続的ではなく、短期間で終わるケースが多いのが「世の常」。先日、2社の企業調査を行った。いずれも勢いが絶頂の時に資産づくりがなされていた。
建材商社Aの場合は、1975年から78年の間が「業績絶好調期」だった。この間に4棟の賃貸物件を購入。それ以降、事業不動産(本業用)を取得できていない。ただ、この不動産が信用背景になって銀行が融資してくれたのは間違いない。
筑豊の炭鉱業から業種転向して福岡へ転じてきたB社は、グループ子会社を清算したり、不動産売却を行ったりしており、業績の低迷ぶりが目立つ。しかし、グループの不動産を調べてみると莫大な資産を保有していることが判明した。福岡市中央区の大名などに所有するビルは1975~76年にかけて手に入れたものである。この時期はたしかに破竹の勢いだったが、現在、その面影はない。三代目の経営陣は「経営意欲」が薄いようだ。ただ“半端ではない”不動産を抱えている。最大の収入源は福岡市東区にある4000坪の賃貸不動産である。
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