2024年12月22日( 日 )

8月中間期の粗利益率、イオン九州除き改善 チラシ自粛で特売減る

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 上場5社の8月中間決算の粗利益率は、イオン九州を除き前年同期から大幅に改善された。コロナ禍による緊急事態宣言で特売チラシを自粛したことで安売りが減ったことによる。イオン九州は粗利益率の高い衣料の売上が27%減り、見切り処分が増えたのが響いた。

 イズミは衣料の粗利が37.9%と0.4ポイント悪化したが、食品は巣ごもり消費によるまとめ買いの増加もあって逆に27.2%と1.4ポイント上昇。全体の粗利益率は23.24%と1.34ポイント改善した。

 リテールパートナーズは24.08%と1.39ポイントの改善だった。傘下事業会社のチラシによる特売が減った効果が大きい。

 旧マックスバリュ九州は24.35%と0.32ポイント改善した。

 ミスターマックスHDは22.65%で1.13ポイント上昇した。前期まで期間限定の特売を定期的に実施していたのをやめたことが大きい。粗利改善で経常利益率は前年同期の2.05%から5.31%に急上昇した。

 イオン九州は27.74%と0.66ポイント悪化した。前年同期で売上の2割を占めていた衣料の採算悪化による。

 チラシによる安売りが利益をいかに圧迫していたかがわかる。

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