百貨店、今期の自己資本比率悪化 コロナ禍で赤字転落
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百貨店の今期の自己資本比率はコロナ禍による業績悪化で低下を免れない見通しだ。博多大丸を除く主要4社の自己資本比率は20%未満で、もともと脆弱な財務体質がさらに悪化する。4社とも直ちに経営に影響することはないとはいえ、固定費削減などの抜本的な収益改善を迫られる。
博多大丸は自己資本比率が50%を超え5社中、唯一財務内容が安定している。今2月期の最終赤字は10億2,200万円と巨額になるが、自己資本が240億円あり、財務への影響は軽微。
岩田屋三越は9月中間期の売上高が前年同期比36.8%減で、下期も大幅減収が続くと収益悪化は避けられず、17.5%しかない自己資本比率は低下する。
井筒屋の2月期は6億円の最終赤字見通し。前期末で203億円の累積赤字がさらに増える。純資産は79億円弱とはいえ、“真水”の自己資本は20億8,700万円にすぎない。
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