ユニバやセガサミーなどが増加に転化、パチンコ販売台数
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パチンコ・スロットの販売台数は、2018年2月に施行された「改正風営法」の影響もあり、減少傾向にある。規制強化にともない、パチンコ・スロットともに、新基準に即しているかを判断する試験(型式試験)の適合率が低下。そもそも新たに販売可能な台が少ないという側面もあるが、規制強化以前に販売された「旧基準機」のほうが高稼働という現実もあり、買い手であるパチンコホール側が新台(新基準機)を買い控える期間が生じたことが、理由としては大きい。
このような状況下で、主な上場メーカー中、前期比で販売台数を伸ばしたのは(株)ユニバーサルエンターテインメント(ユニバ)、セガサミーホールディングス(株)(セガサミー)、フィールズ(株)の3社。縮小傾向が続く遊技市場で、メーカー間の競争は苛烈を極めるばかりだ(下表参照、単位/台、パチンコ・スロット合計)。
ユニバ
2017年は決算期が変更されたが、3月期時点で20万台以上を販売。20年12月期は第3四半期時点の累計。パチスロ『バイオ7』、期待しています。
セガサミー
『ディスクアップ』、『北斗の拳』シリーズが牽引。優勝賞金331(サミー)万円の『超ディスクアッパー選手権』も話題に。
フィールズ
子会社の(株)七匠などから、多数の新台が販売された。
SANKYO
『エヴァンゲリオン』、『マクロス』など人気コンテンツ多数
藤商事
『リング』シリーズは根強い人気。『S地獄少女』のCZで流れるEDM系のBGM好きです。
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ただ、旧基準機から新基準機への入替えは必ず行わなければならないものであり、期限は21年11月末までとなっている(当初は21年1月末までだったが、コロナ禍に鑑み延長された)。メーカーにとっては販売攻勢に転じる好機だが、ファン離れが進むなか、ホールも安易に財布の紐を緩めたりはしない。大手ホールは、プライベートブランド機の開発、導入など、自律自助の体制構築を進めている。長期稼働=ファンにも愛される機械を開発できるメーカーだけが、販路を維持できるのだ。
【代 源太朗】
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