2024年11月13日( 水 )

HIS、2021年10月期第1四半期は売上高80%減の大幅な減収減益

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 (株)エイチ・アイ・エス(HIS)(東証1部、東京都港区)は15日、2021年10月期第1四半期の決算短信を発表した。売上高は前年同期比80.5%減の388億6,000万円と大幅に落ち込んだ。営業損失は116億7,700万円(前年同期37億9,100万円の営業利益)、経常損失は117億9,800万円(同42億8,800万円の経常利益)、純損失は79億8,100万円(同21億7,700万円の純利益)と大幅な減収減益となった。

 セグメント別に見ると、中核の旅行事業のうち、国内旅行はGoToトラベルキャンペーン効果によって、一時は需要回復の傾向が見られたが、昨年12月末に停止となったことから、取り扱いは前期並みにとどまった。売上高は184億500万円(前年同期比89.5%減)、営業損失は93億9,400万円となった。新たなビジネスとして取り組んでいる「オンライン体験ツアー」は、5万人以上の利用者があった。

 テーマーパーク事業も国内旅行同様にGoToトラベルキャンペーンの影響を受けた。売上高は62億2,500万円(同3.2%減)となり、営業利益10億6,900万円(同59.8%増)を確保した。

 このほか、ホテル事業の売上高は17億4,400万円(同54.2%減)、営業損失は13億7,400万円、九州産交グループの売上高は47億8,500万円(同31%減)、営業損失は4億9,700万円、エネルギー事業の売上高は76億3,800万円(同21%増)、営業損失は7億400万円となった。

 また、同社は11月1日に予定していた持株会社体制への移行を中止すると発表した。

【茅野 雅弘】

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