新体制スタートの西友(1)巣ごもりで収益急好転、前期営業利益率5%に
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西友は、ウォルマートが株式の65%を米投資ファンド・KKRに譲渡した3月1日、2020年12月期の売上高が前期比5.6%増の7,850億円、EBITDSA(利払い前・税引き前・償却前利益)が売上高の約5%(約392億円)を記録した、と発表した。
西友が概数とはいえ、業績を明らかにしたのは2007年12月上場廃止後初めて。ウォルマートの完全子会社になってから、あらゆる数値の公表をやめた。KKRは西友株式の取得に少なくとも同社の企業価値である1,725億円を投じており、ファンドの出資者向けにも西友の業績動向を明らかにしていく必要性が出てきたと思われる。
EBITDSAはM&Aの際に使われる指標で、営業利益に減価償却費を加えたもの。5%もの利益率を上げたのはほかの食品スーパーと同様、コロナ下での巣ごもり消費によるもので、実力とはいえそうにない。
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