2024年11月20日( 水 )

菅義偉氏が必ず不幸になる理由

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、「矛盾に包まれた五輪開催強行が菅義偉首相に不幸をもたらすことになるだろう」と訴えた6月17日付の記事を紹介する。

菅義偉氏も最低最悪の首相。
最低最悪の首相が続く。

だが、原因をつくったのは日本の国民。
選挙で自公に多数議席を与えた結果として現在の状況がもたらされている。

選挙で自公が多数議席を獲得したが、全有権者のなかで自公に投票している者は25%しかいない。
それなのに自公が議席の7割を占有する。
議席の7割を占有するから傍若無人の振る舞いが生じる。

選挙で自公に投票しない75%の主権者はどう行動しているのか。
25%の人は反自公に投票している。
しかし、反自公が1つにまとまらないと当選しない。
自公と反自公の有権者は互角なのだが、反自公票が分散されるため、自公が議席の7割を占有する。

残りの50%の有権者は参政権を放棄している。
この結果、25%の人が政治を私物化している。

25%の人が政治を私物化する国
(詩想社新書)

現状を放置してよいのだろうか。

昨年2月以来、コロナパンデミックが世界を襲った。
この騒動の裏には大きな仕掛けがあると思われる。
極めて「胡散臭い」。

コロナ騒動の結果生じたことは
1.トランプ大統領の落選
2.ワクチンビジネスの活況
である。

この2つを目的にコロナ騒動が人為的に引き起こされた。
このような仮説が提示されておかしくない。
立証は内部告発がなければ難しい。
内部告発は生命の危険をともなう。

現時点ではっきりいえることは、「ワクチンに警戒せよ」だ。

新型コロナワクチンは新種のワクチン。
安全性を確認するには長い時間を要するが、すでに使用されているワクチンの安全性確認に長時間は注がれていない。
安全性が未確認のワクチンである。

実際に、多くの人がワクチン接種直後に謎の死を遂げている。
また、長期的に重大な副作用が発生するリスクがある。

高齢でない健常者はワクチンを接種しないことが賢明だ。
最終判断は各個人が行う。
十分に情報を収集してから判断すべきだ。

安易にワクチン接種を受けて、あとで重大な問題に直面しても手遅れだ。

近藤誠氏による
こわいほどよくわかる新型コロナとワクチンの秘密
(ビジネス社、1,430円)
を熟読してから判断していただきたい。

日本のコロナ被害は地域的特性によって欧米比では極めて少数に抑制されているが、東アジアでは最悪の被害状況に見舞われている。
相対的に少数だが、すでにコロナ死は1万4,000人を超えている。

菅内閣の医療マネジメント能力が低いために、コロナで医療崩壊が発生した。
今後も新規陽性者数が拡大すれば医療崩壊が発生し得る。

従って、現時点の最重要政策課題はコロナ収束。
五輪開催はコロナ収束を妨げる。
五輪を中止すべきだ。

しかし、菅首相は自分の利益のために五輪開催に突き進む。
有観客まで検討している。
狂気の政権だ。
秋の総選挙で必ず菅内閣を叩き潰さねばならない。

6月12日付ブログ記事
賢明な国民多いから接種会場閑古鳥
に次のように記述した。

「Apple社の人の移動指数によると、日本の人流は5月18日から26日をボトムに再拡大に転じている。
人の移動指数が新規陽性者数に影響するのは3週間後だから6月8日から6月16日をボトムに新規陽性者数が再拡大に転じる可能性もある」

6月17日の東京都新規陽性者数は452人になった。
2日連続で前週値を上回った。
6月12日も1カ月ぶりに前月値を上回った。

人流が拡大すれば感染が拡大しやすくなる。
多人数によるマスクなし飲食機会が感染を拡大させる原因になると考えられている。
人流拡大は感染を拡大させる要因になる。

もう1つの懸念要因がインド由来の変異株の影響。
L452RならびにE484Q変異株が感染の中心に置き換わることが警戒されている。

菅内閣の水際ザル対応でインド由来変異株が国内に流入した。
変異株に地名を付さないこととされ、最近はデルタ株と表現されているが、デルタ株による感染拡大が警戒されている。

人流が再拡大に転じ、新規陽性者数が増加に転じる局面で緊急事態宣言を解除するのは本年3月の再現。
3月21日をもって緊急事態宣言を解除し、4月25日の緊急事態宣言発出に追い込まれた。

菅内閣の行動は、すべてが五輪のため。
その五輪が最大のコロナ感染拡大要因になる。

5~8万人の外国人が流入する。
組織委は3,000人のIOCファミリーの入国者数を削減すると説明していたが、どうなったのか。

入国者に対する隔離措置も例外規定で免除される。
すべてがザル対応。
挙げ句の果て、有観客を強行しようとしている。
上限1万人などというふざけた数字が流布されている。

有観客開催はGoTo再開を意味する。
五輪開催強行に突き進むなら、行動抑制は完全に自主解除されることになるだろう。

運動会も遠足も修学旅行も入学式も卒業式も学校通学まで自粛してきたのに、五輪だけが枠の外。
国民全員が「ふざけるな」と思っている。
すべての行動抑制は破壊される。
菅内閣が破壊するのだ。

7月から10月にかけて感染爆発が生じるリスクが高まっている。
ワクチンは危険性によって多くの人に忌避される。
高齢でない健常者の多くはワクチンを忌避するだろう。
また、ワクチンがすでに変異株に対する有効性を失っている可能性もある。

日本の主権者国民は菅義偉氏の傲慢と横暴を放置すべきでない。
国会での説明も拒否する。
国会で多数議席を占有していれば、何をやっても構わないと考えているのだろう。
しかし、矛盾に包まれた五輪開催強行が菅義偉氏に不幸をもたらすことになるだろう。

矛盾こそ不幸を招く原因になる。
「国民の命を最優先する」と言いながら「国民の命を犠牲にして五輪を最優先していること」が最大の矛盾。

天の法網は広く大きく、目はあらいが取りにがすことがない。
菅義偉氏が天の網に絡め取られる日が間違いなく到来するだろう。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

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