【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(48)~広域防災ステーション構想
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
「首都直下型大地震」や「南海トラフ大地震」など、今後30年以内に70%以上の確率で、マグニチュード7以上の大地震や津波が発生すると予測されている。
そこで、そうした大規模災害に備えた防災危機管理の観点から、前回述べた「大規模地下駐車場」のさらに地下に、大規模な防災危機管理センターや防災拠点備蓄基地、救急病院の開設が可能な大規模避難所などを集積した「広域防災ステーション」を設置することも考えている。
仮に首都直下型大地震が発生した場合、首都・東京は壊滅的な被害を受けるかもしれない。そうした場合に、臨時的に首都機能を移転できる受け皿となり得る場所を事前に準備しておく必要があるだろう。
福岡にそうした機能を備えた場所を用意しておくことは、都市の将来的な発展を考えるうえでも大いにプラスに働くに違いない。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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