【注目】謎の新設会社「矢西株式会社」

　4月26日、地下鉄空港線・藤崎駅前に建つビルの一室を本店に、新しい会社が誕生した。

矢西株式会社

　同社の代表取締役は、内田勝士氏。内田氏は今年1月まで「矢西建設（株）」（福岡市早良区原）の代表を務めた人物で、さらに取締役には山中和幸氏（矢西建設・元代表）、甲斐田幸治氏（同元取締役）など、矢西建設の元代表や元取締役の名前が並ぶ。

　驚くのは、矢西建設の現代表を務める新開勝氏と現取締役の木山武志氏も矢西（株）の取締役に名を連ねていること。矢西建設の持株会社である西川ホールディングスの西川貞紀氏（71）の名前はどこにも見当たらないものの、矢西（株）は実質的な「第二矢西建設」「矢西建設新社」と呼んでいいほどの人員構成だ。

 矢西建設の代表は19年2月に西川貞紀氏からプロパーの内田勝士氏に移り、21年1月には同じくプロパーの山中和幸氏に。さらに約半年後の6月には現任の新開勝氏が代表に就任している。19年2月から21年6月までの2年4カ月で3回も代表が変更されるという目まぐるしさだった。

【特別取材班】