【菅独裁政権に学ぶ(2)】東北人の「強さ・弱さ」
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秋田でビジネスに失敗した友人Aによる回顧
昔々のことである。友人Aは運送拠点を拡大して秋田まで進出した。待遇にもかなり気をつけていた。
Aは労使円満の自信を持っていたが、他の地域から来た運転手と地元採用者との間で殴り合いの喧嘩が発生した。Aは冷静に考えて地元採用者の方が悪質だと判断した。先に暴力を振るったのが地元採用者だったからだ。Aは喧嘩両成敗の処置も考えものの、やはり「悪いものは悪い」として、地元採用者に減俸処分(2ケ月20%減俸)を下した。
この処分に対し、地元採用の運転手たちが抗議活動を開始。「よそ者をほかの営業所に配置転換しろ!」という要求を突きつけてきたのである。Aは「それは筋違い、不当な要求であろう」と突っぱねたが、地元採用の運転手たちは「こちらの要求が認められなければ運転することはできない」と圧力をかけてきた。本音のところは、よそ者の存在、そして、その立ち振る舞いが癇に障っていたのであろう。本当に地元民の結束力は強い。
Aがしみじみ語る。「九州人は東北人の執念・執着心には負ける。やはり長い冬の間、雪に耐え忍ぶ生活を繰り返すと一途・頑固になる。多面的な思考力には欠けるから柔軟性はない。だが、思い込んだらてこでも動かない。淡白な安倍元首相、麻生副総理などがスガ氏と喧嘩をやりあっても長期戦になれば必ず負けるぞ!やはり厳しい自然環境の中で生活してきた者はたくましい」。
柔軟な応用戦には脆い
スガ氏は長年、日本の最高権力者になる野望に燃えていた。だからこそ、政治家のかばん持ち、雑用も平然とこなしてきた。地方議員から国会議員になるまで強面を活用する妙味を味わった。そして親分(政治家の師匠)の乗り替え、裏切りを繰り返して政治家として生きる術をマスターした。さらに官房長官に上り詰めて「権力者には誰もが従う」という信念を得た。首相になってからは「権力の公私混同」を繰り返してきた。
スガ氏は秋田での長い冬ごもりの体験から「必ず春がやってくる」という結論に達し、「辛抱すれば必ず春はやってくる」ということが体に、脳裏に叩き込まれた。だからこそ「コロナ蔓延はいつの日かきっと収まるぞ!」という呪文を唱えてきた。だが、よく考えてみてほしい。春が必ず訪れるという自然現象とウイルス(コロナ)蔓延が必ず収まるという現象は別次元のことであろう。「コロナは必ず収まるぞ!」と念仏を唱えるほど感染者は急増中。
このシリーズ(1)で予告したコロナ感染数以上の最悪な状態になりそうな勢いである。スガ氏のもとには様々なシミュレーション(コロナ発症者数の予測)が提示されてくる。しかし、スガ氏は自分の都合の良い数字にしか飛びつかない。「これならばオリンピックを開催しても大丈夫」という判断を下すのである。「恐ろしい東京オリンピック」の幕開きは明日である。さあどうなる。スガ政権の信用回復なるか!
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