【連載】福岡県議・後藤香織の「県政奮闘記」(3)~行き過ぎた校則は見直すべき!
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行き過ぎた校則~生徒の下着まで規制するのはやりすぎ
生徒の下着の色まで指定するなど、学校における校則の内容や校則に基づく指導に関し、一部の事案において必要かつ合理的な範囲を逸脱しているのではないか、との指摘が全国的に相次いでいます。
これを受けて文部科学省は、校則が子どもの実情や保護者の考え方、または社会の常識や時代にあった内容になっているか絶えず積極的に見直すよう、全国の教育委員会に対して通知しました(写真A~C)。文科省はその通知の中で、校則の内容や必要性については「児童・生徒、保護者と共通理解を持つことが重要」だと呼びかけています。
私も、校則によって子どもたちの意思の尊重が損なわれないよう、また、(校則の)違反指導などによって子どもの人権が侵害されることがないようにとの視点から、前回2月定例会の決算特別委員会で教育委員会に質問をしました。
そのなかで、福岡県立高校では下着に関する規制が93校中47校あることがわかりました(写真D/質問・答弁の全文はこちら)。
今回の文科省からの通知も受けて、福岡県教育委員会は同様の主旨の通知を各県立学校に出しました。さらに、各高校の校則の見直し状況はこれまで3年に1度の調査で把握していましたが、毎年の調査とするとのこと。8月に結果がまとまる予定です。
この文科省通知によって「必要かつ合理的な範囲」を逸脱した校則がきちんと見直しをされることを願い、今後も県立学校の状況についてはしっかりと確認を続けていきます。
早良警察署訪問
6月24日(木)、早良警察署(早良区・城南区管轄)を訪問し、本年2月から早良警察署長になられた堀房之警察署長にご挨拶をさせていただきました。あわせて、昨年の早良警察署管内の事件事故等の状況についても説明を受けました。
◆刑法犯は昨年より67件減少したものの、暴行・傷害、家庭内DVといった粗暴犯、強制わいせつなどの風俗犯は増加。
◆交通事故は、昨年より60件減少どちらもコロナの影響を感じる結果でした。私からは、最近目立つようになっている小学校近辺での声かけ事案について、パトロール活動の協力などをお願いしました。
市民の安全を守るために最前線で働く警察の皆さんの、コロナ禍ならではのご苦労も聞くことができました。福岡県では、県警察職員(警察官、警察行政職員)に7月中旬からワクチンの優先接種を実施しています。これからも早良区民の安心安全を守る警察の皆さまに感謝し、私自身も協力できるよう、頑張ってまいります。
福岡市・子ども医療助成制度が変わります!
福岡県と福岡市が負担して、子どもの保険診療にかかる医療費の一部を助成しています。7月1日から、3歳から中学生までの通院医療費の自己負担額が1医療機関あたり月最大500円となりました。桜色の新しい子ども医療証、届きましたか?
法改正で求められる「男性産休」の活かし方
今年6月、改正育児・介護休業法が国会で可決しました。今回の法改正では、子どもの誕生から8週間以内に計4週分の休みがとれる「出生時育児休業(男性版産休)」の導入など新たな制度を追加し、2025年に男性の育児休業取得率を30%まで引き上げる目標を掲げています。
7月9日には、笑っている父親を増やすことをミッションに活動する「ファザーリング・ジャパン九州」の緊急フォーラム「法改正で求められる〈男性育休〉の活かし方」に参加しました。フォーラムでは、法改正の内容のみでなく、企業の管理職の方や育休経験者の方から、男性版産休・男性育休が企業にどのような影響を与えるのか、同僚や上司の意識変化など取得推進に向けてどう体制を作っていくのか、などのお話をお聞きして、一緒に考えさせていただきました。
育児休業を取りたい男性が増えているものの実際には育休取得を言い出せないなど、会社の雰囲気などが大きな壁となっています。父親が当たり前に育児に向き合える社会の実現にむけて、来年4月からの改正法開始に伴って今からどう体制を整えていくのか、企業や行政の本気度が問われています。
私自身、3度の産休・育休を取得し、様々な社会課題を感じたからこそ、男性育休が当たり前になることの重要性を強く発信し、実現にむけて県政にも働きかけて行きたいと思います。ファザーリング・ジャパン九州の皆さま、ありがとうございました!
オーガニック給食の視察~リンデンホールスクール
福岡県太宰府市・筑紫野市にある私立リンデンホールスクールは小学部・中高部ともに、ほぼ100%オーガニック(有機)・無農薬の野菜やお米を通年で提供する給食を実現しています。牛乳、パン、麺類も使わず、和食の給食を提供しているのです。
7月16日は、有機農業とオーガニック給食推進の立場から、その実現に向けた取り組みを視察させていただきました。リンデンホールスクールにおけるオーガニック給食実現に向けては、食べ残した給食をコンポストで堆肥にして子どもたち自身がリンデンファームで野菜を作ったり、小学校1年から環境教育を行なっていたことも土台となっているとのこと。
料理長からは、食材調達や献立の工夫、実現への課題などをお聞きしました。子どもたちに旬の安全な食材を食べてほしいという思いを持ったスタッフの皆さま、また食材提供をしてくださる筑紫野市のオーガニック農園の方々の子どもたちへの愛情を感じました。オーガニック給食、広げたい!です。
Yahoo!ニュースでも取り上げられています。
「米も野菜も無農薬 日本一の学校給食を目指す福岡の私立学校」リンデンホールスクールは国際バカロレア認定校でもあり、私立学校ならではの特色ある教育を行っています。英語教育に力を入れていて、先生方は英語で授業をしていました。見学させていただいた小6クラスの授業テーマは「サスティナブル(持続可能な)ビジネスについて」。私の娘も6年生ですが、最近聞かれた宿題は「鎌倉幕府になってどう社会が変わったか」でした。どちらも大事な内容ですが、教育が変わることで社会の見方も変わるのではないかと、改めて教育の可能性について考えさせられました。
後藤香織オフィシャルブログ
→福岡県議会議員 後藤香織の『ママチャリ奮闘記』
後藤香織 (福岡県議会議員・早良区選出・立憲民主党)Twitter
→@gotokaorisawara関連キーワード
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