【コロナワクチン接種体験記】モデルナ製ワクチンの副反応~注意すべきこと(前)
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ワクチンをめぐる情報の錯綜
新型コロナウイルスワクチンの摂取歴を証明する「ワクチンパスポート」の申請受付が6日、全国の市区町村で始まった。同パスポートの交付は、海外渡航時の希望者を対象に行われるものではなく、強制でもない。
一方、対象国に限られるが、所持することで渡航先による防疫措置の緩和が受けられるといったメリットがある。ほぼゼロに等しい一般人の国外への移動が増加し、ビジネスの往来の活発化や観光業の回復につながる可能性もある。
そのようななか喫緊の課題に浮上したのが、ワクチン不足と副反応に関する情報の錯綜。筆者はモデルナ製ワクチンを6月23日と7月22日に接種した。副反応には個人差があり、また筆者はワクチンに対する知識が豊富なわけではない。以下は接種の是非を問うものではなく、接種から副反応までの体験記として読んでもらいたい。
会場は長蛇の列、所要時間は約3時間に及ぶ
筆者は東京都品川区在住の30代男性で、中小企業の社員だ。勤務先ではなく、個人で契約しているシェアオフィスで入居者に向けた職域接種の応募があった。6月22日に専用サイトにアクセスすると、翌23日午後3時半に新橋のテナントビルで接種可能となった。
予約はスムーズだったが、実際に会場に行って接種するまではそうではなかった。会場はテナントビルの16階。エレベーターから降りると、どれくらいの順番待ちであるのかさえわからないほどの長蛇の列が出来上がっていた。
受付を済ますまでに約1時間、その後の診断から接種完了までに約2時間、合計で約3時間を要した。待機時間は立ったままだったので、久しぶりに味わう“行列”はきつかった。
会場にいるスタッフや医師の段取りが悪いようには決して見えなかった。むしろ、これだけ多くの来場者に対して嫌な顔もせず手際良く、爽やかに対応する姿に尊敬の念を感じた。
1回目の接種、副反応はわずか
ワクチンの接種方法は筋肉注射。個人的には採血などで行われる静脈注射よりも痛みを感じた。接種後の15分間は別室で経過観察を行う。このときには、注射した左腕は多少の違和感を覚える程度でとくに問題はなく、その後のPC作業などにも影響はなかった。
痛みが次第に強くなり、腕が上がらなくなってきたのは、約5時間が経過したころだった。寝返りをうてないほどの痛みとなっていたが、そのほかの副反応はとくに感じることもなかった。腕も翌朝には上がるようになり、1回目の接種による副反応はさほど出なかった。
筆者に本格的な副反応が出て、準備しなかった後悔が押し寄せてきたのは、22日の2回目の摂取後だった。
(つづく)
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