サムティが福岡2棟目のホテル開業、アフターコロナ見据え
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2日、福岡市博多区須崎町に87室のホテル「エスペリアホテル福岡中洲」が開業した。運営はサムティ(東証一部)の子会社・サムティホテルマネジメントが担う。和菓子店・石村萬盛堂の本店が再開発され、完成したビルの2階から9階に同ホテルが入る。物件を保有するのはサムティの連結子会社・SI開発だ。
サムティが福岡市内でホテル開発を手がけるのは、これで2棟目となる。1棟目は18年3月に開業した「エスペリアホテル博多」(287室)で、開発に際し、土地を坪当たり1,000万円弱で取得していたことも記憶に新しい。サムティではホテルREITの設立に取り組んでおり、その暁にはREITへの売却が予想される。
またサムティは、5月末に明治通りビジネスセンター(本館および別館)を取得。取得金額は不明ながら、50億円の債権額で抵当権が設定されている。同ビルは福岡地所(福岡市博多区)が所有していた。
今年1月に見直された中計「サムティ強靭化計画(アフターコロナ版)」では、レジデンスについては「安定的」、ホテルは「需要が戻る」、オフィスは「地方都市での需要は底堅い」としており、25年11月までにホテルオフィス開発で1,200億円を投資目標に据えた。なお、海外事業までを含めた総投資目標は7,500億円だ。
【永上 隼人】
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