JR九州が焼肉ヌルボンをM&A、1Q決算は改善
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JR九州は3日、2022年3月期第1四半期の決算発表を行った。売上高は720億円(前年同期比102億円増)、営業損益は13億円の赤字(同140億円増)、経常利益は3億円(同156億円増)を計上した。
売上高は「流通・外食」が前年同期比で101億円減と半減したが、「運輸サービス」が増加したほか、「アミュプラザくまもと」の開業などにより「不動産・ホテル」が大幅増収したことが増収要因となった。
営業利益は引き続き「運輸サービス」「ホテル業」が採算割れの状況となっているが、その他の多くのセグメントで黒字となったことから、赤字幅を縮小させた。なお、雇用調整助成金(6.5億円)の計上により、経常損益は黒字に転換した。通期の業績予想の修正はなかった。
※今期から会計方針を変更。売上高が減少:運輸サービス5,700万円、不動産・ホテル200万円、流通・外食3億3,600万円、その他2億8,600万円。売上高が増加:建設27億6,700万円。セグメント利益が増加:不動産・ホテル2,100万円。減価償却を定額法へ変更したことで、運輸サービスのセグメント利益7億6,200万円増加。
JR九州は、「鉄道利用者の駅への流れに依存したビジネスモデル」「固定費割合の高い事業へのダメージ」「九州の持続的な発展がグループの業績に直結」の3点をコロナ禍で見えてきた課題に挙げている。これらの課題については、今期の実施項目として「熊本駅周辺開発の開業効果の最大化」「ホテル事業の収支改善」など12項目が掲げられた。「M&Aによる事業領域の拡大」もその1つで、決算と同時に焼肉レストラン・ヌルボンの事業譲受が発表された。
(株)綱屋(福岡市博多区)は焼肉レストラン・ヌルボンなどを福岡市内を中心に15店舗を運営しているが、グループ会社の食材卸事業とともに、(株)ヌルボン(JR九州が10日に新設予定の完全子会社)が事業譲渡を受ける。
<対象事業の内容>
綱屋の飲食店業(15 店舗)
・焼肉ヌルボン(庵店、那珂川店、大名店)
・焼肉ヌルボンガーデン(熊本荒尾店、長住店、春日店、糸島南風台店、空港南店、福重店、唐津和多田店、新宮店、宗像店)
・だんらん居酒家HANA(那珂川店、美野島店)
・ステーキガーデン風の邱(糸島市南風台店)
ロイヤルフーズの食材卸事業(綱屋向け精肉・食材加工品の卸事業)【永上 隼人】
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