2024年11月23日( 土 )

西日本シティ銀行広報文化部・中村氏に告ぐ(5)一挙に預金量が逆転されたのは、第一地銀、第二地銀の格差があったから

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 「おーい、中村さん!」福岡銀行に一挙に預金量トップを奪回された件について、その原因を究明する努力をされたかな。

 福岡銀行に久しぶりに生え抜き頭取が誕生したことで行内が大いに燃えあがり、「トップ奪回」に向け熱があがったという理由は前回示したが、それは要因のごく一部にすぎない。

 17年前、西日本銀行、福岡シティ銀行が合併した2004年10月頃まで、お客さんは、両行の間に「第一地銀ー第二地銀」という格差があると感じていたように思う。当時、福岡証券取引所に上場している企業群の取材を通して判明し、驚いたことがある。同所は各銀行に対する借入比率を取り決めていたのである。

 福銀45%、西銀30%、福岡シティ銀25%と決めていたのだ。完全に第一地銀と第二地銀とを差別化していたのである。

 西銀と福岡シティが合併して西日本シティ銀行が誕生。ここで福銀が45%、西日本シティ55%と借入比率が逆転した。金融担当者はすかさず是正に動き、福銀55%、西日本シティ銀行45%と融資借入比率を元に戻したのである。中村さんのことだから当然承知のことだとは思うが。

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