福岡県に本店を置く地銀主力行トップの経歴表~今後の金融再編の行方は
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【表1】は福岡県に本店を置く地銀主力行トップの経歴表である。
~この表から見えるもの~
◆ふくおかFGは福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行の3行を傘下に置いているが、主力は福岡銀行であり、グループ全体の経営基盤の源泉である。
・西日本FHは西日本シティ銀行・長崎銀行の2行を傘下に置いているが、主力は西日本シティ銀行であり、基盤の弱い長崎銀行は厳しい状況にあるようだ。
・山口FGは山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行の3行を傘下に置いている。従来は山口・もみじの2行であったが、11年10月、山口銀行の九州にある支店を分離して北九州銀行を設立(北九州市)。地元の要望もあったが、日銀は福岡県内に福岡支店と北九州支店の2店舗を有しており、その存続に協力したというのが真相のようだ。最も新しい地方銀行である。山口銀行は収益、預貸金ともボリュームが縮小したものの、山口FGを支える母体としての地位を占めている。
◆ふくおかFGの柴戸隆成氏は福岡銀行の会長兼社長も兼務しており、実権を掌握していることが読み取れる。
・この6月に西日本FHの代表取締役社長に就任した村上英之氏はプロパーで、西日本シティ銀行の代表取締役頭取を兼務しており、今後の動きに注目が集まっている。まとめ
山口FGの代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)であった吉村猛氏は、6月25日の株主総会後の臨時取締役会で会長兼CEO職を解任され、取締役に降格。兼務していた山口銀行代表取締役会長は事前の発表通り、久野耕一郎氏が就任。トップの座から外れた要因は、特定のコンサルト会社との癒着と女子行員との不倫関係にあったようだ。
山口銀行の神田一成氏は18年6月に代表取締役頭取に就任して3年経過していたものの、山口FGの取締役ではなく、その影響力は限られていた。しかし吉村氏が山口経済同友会の代表幹事を7月に辞任し、新たに神田頭取が選任されており、この人事からみて、吉村氏の山口FG取締役辞任も近いのではないかとの声も聞かれるようになっている。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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