2024年11月20日( 水 )

コロナよりリスクの大きいワクチン

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は「ワクチン接種のリスクとワクチン接種しない場合のコロナリスクを比較する限り、接種を受けないことが適正であると判断できる」と訴えた8月31日付の記事を紹介する。

ワクチン推進の原動力として使われてきた数値が昨年12月31日に公表されたファイザー製ワクチン有効率95%。
メディアは95%の数値を1人歩きさせてワクチン接種推進キャンペーンを展開してきた。
NHKも定時ニュースのトップでこの数値を取り上げた。

「そうか、このワクチンを接種すれば95%の確率でコロナ感染を防げる」
と考えた人が多いのではないか。

数字の詳細な意味など関係ない。
95%の確率で感染を防げる。
そんな印象が植え付けられた。
しかし、有効率95%はそのような意味ではない。

そもそも、日本における感染の実態を知っておく必要がある。
公表数値から計算される日本のコロナ感染率は1%。
99%の人が感染していない。

感染した1%の人の大半は無症状または軽症。
重症化した人の比率は極めて低い。
死亡した比率は0.012%。

その大半は高齢者または基礎疾患を持つ人。
高齢でない健常者が重症化した確率、死亡した確率は極めて低い。

新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が著書でファイザー社製ワクチン有効率95%に対する疑問を提示されている。

『大丈夫か、新型ワクチン:みえてきたコロナワクチンの実態』
(花伝社、本体1,200円)
https://amzn.to/38hMWj9

95%という数値はNEJM(The New England Journal of Medicine)に掲載された。

https://bit.ly/38tlteg

3万6,523人を18,198人(グループA)と18,325人(グループB)の2つのグループに分けて、グループAに本物ワクチン、グループBに偽物ワクチン(プラセボ)を打った。

グループA 感染者8人 うち重症化者1人
グループB 感染者162人 うち重症化者9人
の結果を得た。

グループA 0.040% a
グループB 0.884% b
としたとき、
(1-a/b)X100=有効率
として計算して有効率95%が得られた。

感染確率は0.040%と0.884%だった。
ワクチン接種グループの感染確率が0.844%低かったということ。
有効率95%という響きと、感染確率が0.844%低かったという響きには大きな落差がある。

岡田氏が指摘する疑問点のなかから2つだけ紹介しておく。

1つは、グループAに感染疑いが多数存在していたということ。
しかし、PCR検査を行わず、感染者として扱っていない。
この人々が感染していたとして再計算すると有効率は19%に下がってしまう。

もう1つは、グループ分けが適切に行われていたのかどうかに疑惑があること。
グループAに感染しなさそうな人、グループBに感染しそうな人を振り分けていたなら結果が歪む。

適正な検証試験ではグループ分けを適正に行った証拠を掲載するのが通常だが、上記論文にはその証拠が提示されていないとのこと。

住んでいる地域、年齢、性別、基礎疾患の有無、血圧値、コレステロール値、薬の摂取の有無、運動習慣、喫煙習慣、学歴などのデータを精査して、コンピューターで2つのグループが均等になるようにする。
このようなプロセスが明示されていなければ検証結果をそのまま信用することができない。

検証を行う学者や機関に間接的にでも製薬企業から資金が流入していると中立公正な検証が行われないことが十分に考えられる。

また、上記論文の検証結果では、感染者のうち重症化した人の比率で、ワクチン接種グループのほうが高かったとの結果が示されている。

8月17日付メルマガ第3008号記事「明らかに大きいワクチンリスク」に詳細を記述したが、厚労省が公表しているデータを基にすると、
ワクチン接種後急死確率が0.0018%。
ワクチン接種後重篤化確率が0.01%。
になっている。

コロナ死亡確率0.012%とワクチン接種後重篤化確率0.01%に差がない。

ワクチンに金属片混入などのトラブルも表面化している。

高齢でない健常者がワクチンを接種するかどうかの判断をするうえでは、ワクチンを接種した場合のリスクとワクチンを接種しない場合のコロナリスクを慎重に比較する必要がある。
その比較を考察する限り、接種を受けないことが適正であると判断できる。

※続きは8月31日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「コロナよりリスクの大きいワクチン」で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

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