2024年11月16日( 土 )

衆院山口3区の河村建夫議員が引退、長男・建一氏は比例へ

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林芳正候補と筆者(右)
林芳正候補と筆者(右)

 きょう(14日)午後、衆議院本会議が開かれ、岸田内閣は衆院を解散した。衆院選は19日公示、31日投開票の日程。

 衆院山口3区は、元官房長官で現職の河村建夫議員(78)と、元文部科学相で8月16日に参議院議員を辞職し、衆院へのくら替えを目指して立候補を表明した林芳正氏(60)との一騎打ちになるとみられていた。

 しかし、13日午前、甘利明幹事長から「山口3区からの立候補見送り」の提案を受けたという。その見返りに、長男で秘書の建一氏(45)を比例代表に単独で擁立することを打診されたといわれている。

 そのため、河村建夫議員は13日夜、公認調整をめぐって山口市内で支援者と対応を協議。自民党県議団は林氏を支援し、今月1日には党県連も林氏を公認するよう党本部に申請しており、勝ち目はないと判断したようだ。

 河村氏は、党の分裂を招くことは避けたいとして衆院選への立候補を見送るため、出席者から「一任」を取り付けたとみられる。河村氏は14日、党本部へ対応方針を報告し、退任の記者会見を開く予定となっている。

 【表1】は、衆院山口3区で立候補すると予想される顔ぶれの経歴である。河村氏と林氏の一騎打ちが回避されたことから、林氏と野党統一候補(予定)の立憲民主党新人の坂本史子氏(66)が争うことになるが、林氏の当選は固いとみられている。

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 【表2】は、衆院山口選挙区の予想される顔ぶれの経歴である。

 保守王国の山口県。4つの選挙区を自民党が独占し、比例区に出馬予定の河村建一氏の当選も確実視される。そうした盤石の自民党支配に、野党候補が割って入れるかどうか注目されそうだ。

【図】山口県の衆院選挙区
【図】山口県の衆院選挙区

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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