建設のさまざまな部門に対応できる技術力 人材育成でさらなるパワーアップ
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(株)ワイテック 代表取締役社長
行武 志郎 氏総合商社としての信頼と実績
建設業界は、各工程を各々の専門業者が担当するのが主流である。そのなかにあって、(株)ワイテックは、地盤調査から土木工事、重機事業、不動産事業に至る、幅広い部門に対応できる地盤分野の総合商社として、ひときわ異彩を放つ存在だ。とりわけ特建事業にかけては、山留・ 重仮設工事や柱状改良をはじめとするさまざまな特殊工事に対応し、他の追随を許さない高度な技術力で厚い信頼を獲得している。
1994年4月に、現代表・行武志郎氏の実父が経営する行武通信建設(株)(現・(株)ユクタケ)のグループ会社として誕生した同社。重仮設工事業者としてスタートして以来、堅実に、そして着実に事業を拡大していった。とはいえ、その道のりは試行錯誤の連続だったという。設立当時、顧客開拓の経験がなかった行武氏は、失敗続きの営業の日々を送るなかで交渉のノウハウを学んでいった。1つの営業で得られた教訓は、必ず次に活かすようにした。これを地道に積み重ねていくうちに、1件数万円程度だった受注は次第に大きなものへと変化、現在の同社の姿がかたちづくられていったのである。
若手が育つ環境を整える
同社は他社が対応できない難工事も多数手がけてきた、その実績の背景には、さまざまな重機や工法を積極的に導入して商材を増やしてきた。今後は、高水準の技術・サービスを提供し続けることが求められる時代に、要請に対応していく為には、若手人材の継続的な採用・育成に力を入れる。実際、創業から27年を経たいま、同社の最大の特徴の1つが「社員年齢の若さ」。建設業界が深刻な人材・後継者不足に直面して久しいが、同社社員の現在の平均年齢はなんと30代というから驚きである。
「新卒はまっさらな状態で入ってきてくれるので、イチから教えることができます。現場に入りながら、1年程度の時間をかけて一人前を目指してもらっています」と語る行武氏。2020年入社から中途採用ではなく新卒採用に切り替えた。学校や就活イベントでの説明会には若手社員が同行し、学生たちの心性に寄り添える説明ができるよう心がけている。2022年卒採用は4名が内定式を終えており、すでに23年卒の募集も開始している。
また、一般的な企業なら3カ月程度で終わらせる新人研修を、1年という長い時間をかけて行うのも、座学で学んだ知識を現場でどう活かすか、若い人々にじっくり体得してもらうためである。そこでは1人ひとりの新入社員に育成担当者を配属し、現場の雰囲気や工程管理を学べる環境を整えている。スケジュールに合わせて勉強会を開催するなど、資格取得も積極的に支援している。「資格を取得することで知識がつくのはもちろんですが、自分の力量が明らかになり、次の仕事へのモチベーションも向上します」(行武氏)。事業の、そして社会の持続の基盤は人「財」であることを、実践において示し続ける同社が、今後も業界の雄として発展し続けることは間違いない。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:行武 志郎
所在地:福岡市博多区博多駅南2-2-7
Blanc・Style博多2F
設 立:1994年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-292-1516
URL:http://www.y-tech.biz
<プロフィール>
行武 志郎(ゆくたけ しろう)
学卒後、父が経営する行武通信建設(株)(現・(株)ユクタケ)に入社。現場経験を積み、1994年にグループ企業である(有)ユクタケ(現・(株)ワイテック)を設立、代表取締役社長に就任。関連キーワード
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