九州地銀(17行)の2021年9月期(中間)決算を検証する (5)
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【表1】は九州地銀の2022年3月期の経営成績(予想)順位表である。
(1)九州地銀の金融グループの2022年3月期の親会社に帰属する当期純利益(予想)順位表
~この表から見えるもの~
◆2022年3月期の1位はふくおかFG。前期比+83億5,300万円の530億円(同比+18.7%)。
・2位は西日本FH。前期比+54億1,200万円の235億円(同比+29.9%)。
・3位は九州FG。前期比▲1,200万円の150億円(同比-0.1%)。
・ふくおかFGのシェアは57.9%。西日本FH25.7%、九州FG16.4%で、ふくおかFGのシェアが圧倒的に高いことがわかる。
・北九州銀行を傘下に置く山口FGは前期比+10億4,300万円の260億円(同比+4.2%)。
◆経常利益も当期純利益と同様、ふくおかFG、西日本FH、九州FGの順となっている。(1)九州地銀の2022年3月期の(親会社に帰属する)当期純利益(予想)順位表
~この表から見えるもの~
◆1位は福岡銀行。前期比+55億8,100万円の551億円(同比+11.3%)。
・2位は西日本シティ銀行。前期比+56億6,200万円の205億円(同比+38.2%)。
・3位は十八親和銀行。前期比+59億5,900万円の91億円(同比+189.7%)。十八銀行との合併による。
・4位は同じグループの肥後銀行と鹿児島銀行の2行。肥後銀行は前期比▲11億7,700万円の75億円(同比-13.6%)。鹿児島銀行は前期比+3,400万円の75億円(同比+0/5%)。結果がどうなるかが注目される。
・6位は宮崎銀行。前期比▲5億9,500万円の74億円(同比-7.4%)。
・7位は大分銀行。前期比+11億8,300万円の48億円(同比;+32.7%)。
・8位は熊本銀行。前期比▲4億8,400万円の42億円(同比-10.3%)。
・9位は北九州銀行。前期比▲17億9,400万円の35億円(同比-33.9%)。
・10位は佐賀銀行。前期比+7億3,500万円の32億円(同比+29.8%)。
・11位は南日本銀行。前期比▲8億400万円の9億円(同比-47.2%)と10億円を割る大幅な減益予想。
・12位は豊和銀行。前期比▲2億6,500万円の7億3,000万円(同比-26.6%)。
・13位は宮崎太陽銀行。前期比▲5億4,200万円の7億円(同比-43.6%)。
・14位は筑邦銀行。前期比▲6億3,400万円の5億3,500万円(同比-54.2%)と17行中減少率1位。
・15位は福岡中央銀行。前期比▲1億1,900万円の4億円(-22.9%)。
・16位は佐賀共栄銀行。前期比▲1億100万円の2億円(同比-33.6%)。
・17位は長崎銀行。前期比+1億100万円の1億8,000万円(同比+127.8%)と倍増。<まとめ>
金融グループではふくおかFGの強さが目立つ。また個別の17行で見ると、福岡銀行のシェアは43.6%。次が西日本シティ銀行で16.2%。この2行が10%を超えているが、福岡銀行が圧倒的に高いのがわかる。第一地銀の多くはコロナ禍のもとでも、前期比プラス予想の銀行が多くみられる。14位の筑邦銀行は第一地銀であるが、11位の宮崎太陽銀行以下第二地銀は前期比マイナス予想となっている。はたして、22年3月期の17行(含むFG・FH)の当期純利益(予想)は、どのような結果となるのだろうか。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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