「みんなが幸せになれる会社づくり」そこがすべてのSDGs活動の原点
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(株)ケイ・イー・エス 代表取締役
飯野 一義 氏強み・総合力を活かして SDGsに貢献していく会社へ
北九州SDGs登録事業者認定企業である(株)ケイ・イー・エス。水・環境分野におけるO&M(Operation & Maintenance)事業、サービス&サポート事業、プラント事業とコンサルティングからメンテナンスまで、一貫して担う会社だ。
主力事業そのものが目標6「安全な水とトイレを世界中に」に寄与しているが、活動はそれだけではない。
同社代表取締役・飯野一義氏は2015年より日鉄エンジニアリング(株)と共に北九州ジェイコンビシステム(株)を設立。本事業は、日鉄エンジニアリング(株)が設計、施工及び維持管理・運営を一体的に行う方式で北九州市下水汚泥燃料化事業を受注。燃料製造・販売を北九州ジェイコンビシステム(株)が担い、同社は日鉄エンジニアリング(株)より技術支援を受け、運転・維持管理業務を行っている。これまで焼却処分されていた下水汚泥を固形燃料化し、石炭代替燃料として再生している。これには温室効果ガス削減効果もあり、まさに目標11「住み続けられるまちづくりを」および同13「気候変動に具体的な対策を」に対応。つまり、 同氏は、6年前から環境未来都市北九州市における低炭素社会づくりに関する取り組みに参画し、結果的にSDGsに取り組んでいたことになる。
また、(独)国際協力機構(JICA)・草の根技術協力事業を通して、カンボジアなどの国に年三回技術者を派遣。浄化センターや浄水場など、主にO&Mのノウハウを海外に提供することで、国内だけでなく海外の地域にも支援を行う「水・環境のグローカル(グローバル✕ローカル)カンパニー」を目指している。これは目標10「人や国の不平等をなくそう」に貢献する活動だ。
さらに、今年9月には社内SDGs委員会を発足。たとえば耐用年数が5年の部品を、丁寧な点検とケアで安全に7年もたせることができれば、それだけでも脱炭素の活動につながる。こういった社員からの声をSDGsの取り組みにつなげ、社員一人ひとりの意識を高めている。
皆さまの大切な家族のために、そして 未来を担う子どもたちのために・・・
このように、さまざまな活動を通して社長自らがインフルエンサーとなり、社員と価値観を共有、SDGsの活動を全社員で積極的に取り組んでいる同社。飯野氏のこのバイタリティは一体どこからくるのか。
社員が誇りをもって働ける会社、社員の夢を達成できる会社に、そしてお客様、協力会社様、地域社会に笑顔(ありがとう)があふれる会社づくりをしたい。父でもある創業者の信念「みんなが幸せになれる会社づくり」こそが、同氏を突き動かす原動力となっている。「これこそがすべてのSDGsの原点じゃないかと思う」。そう生き生きと語る同氏の言葉は印象的だ。
企業理念である「社会と共に発展する企業」を主軸に、さらに地域社会、未来、次世代に貢献する会社へと、目指すべき方向を同氏はしっかりと見据えている。
「SDGsは誰にでも発信できる。社員一人ひとりが一つひとつの仕事へ真摯に取り組んでいくことで、社会に貢献できると信じている」(飯野氏)。人にばかり期待するのではなく、いたわりと思いやりの心をもって人と向かい合い、行動する。だからこそ、社員をはじめ多くの人を惹きつける。そんな同氏の次なる挑戦が楽しみである。
<COMPANY INFORMATION>
代表:飯野 一義
所在地:北九州市八幡西区東神原町3-31
設立:1973年3月
資本金:5,000万円
TEL:093-644-0220
URL:https://www.kes-21.co.jp
<プロフィール>
飯野 一義(いいの かずよし)
1968年福岡県宮若市生まれ。東海大学文学部卒業。教職免許をもつ。卒業後はポンプメーカーである荏原製作所へ入社。1992年3月、父である先代社長が急逝、23歳という若さで社長に就任。北九州青年会議所第56代理事長も務めた。趣味は旅行、読書、ゴルフ。法人名
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