コロナ禍で一変した冠婚葬祭業界 知恵を出し合いニュービジネスに挑む
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(株)ラック 代表取締役社長
松井 秀二 氏婚礼&典礼事業の2本柱を軸に 人生の通過儀礼を真心こめて演出
九州3県で冠婚事業と葬儀事業を主軸に展開している(株)ラック。故・柴山文夫氏が1967年12月に設立した(株)西日本ウェディングセンターを前身とする冠婚葬祭互助会を母体とし、70年、(株)西日本互助センターに商号を変更。さらに84年4月の(株)博愛互助センター(74年設立)との合併を経て、現在の(株)ラックが誕生した。
社名の「LAC」は「Life Living and Culture Convenience」の頭文字から構成されたもので、「多様化する生活文化に素早く柔軟に対応する」という思いが込められている。時代を超えて受け継がれてきた儀式文化を大事にし、その「ひとつひとつの意味を伝え、さらに発展させて行く」ことが、同社の目指すところのものなのだ。
婚礼事業としては、福岡市博多区の「Ritz5」と大分市の「Pulse5」の2つの結婚式場を運営。併せてドレス事業、フォト&プロデュース事業も手がけ、記念すべき夫婦の門出の1日を華やかに演出する。葬儀事業では、「西日本典礼」を福岡県・佐賀県で22カ所、大分で5カ所の計27カ所を運営しているが、近年高まりをみせている家族葬のニーズに応え、新ブランド「INORIA」を立ち上げた。現在、福岡市城南区七隈、同神松寺、大分市萩原に3つのホールがオープンしている。このほか、4つの関連会社が霊柩車事業、美容着付事業、人材派遣業、贈答品卸売・ペット霊園事業などを手がけ、ともに人生の節目を厳粛に、そして暖かくしなやかに記念するお手伝いをする。
試練を転機と捉え、地域に貢献できる新たなビジネスモデルを模索
2020年の冬に始まる新型コロナウィルス感染症の世界的流行で、日本における冠婚葬祭業も大きな影響を受けた。とりわけ少子化によって減少傾向にあった婚礼事業は大打撃となった。ここへきて、典礼事業はようやくコロナ禍以前の件数に戻りつつある状態だ。
「結婚式と葬式は人生に関わる二大儀式です。この儀式に関連し、地域社会でお役に立てることはまだまだたくさんあるのではないでしょうか」と語る松井秀二社長。2020年1月、前社長からバトンを受け取った時期とほぼ同時期にコロナ禍が始まった。苦難の道を歩むことになったが、松井社長はこれも事業の革新につながる契機と捉えている。
コロナ禍でスタートした「介護事業」は出足順調で、今後もFC展開を強化していく予定という。これまでの事業で網羅できなかった問題や課題を洗い出し、なおかつ培ってきた知識やノウハウをベースにシーズをニーズに変えながら、地域社会に貢献できる新たなビジネスの構築に取り組んでいく。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:松井 秀二
所在地:福岡市博多区東比恵3-14-25
設 立:1967年12月
資本金:6,575万円
TEL:092-473-0101
URL:https://j-lac.com/
<プロフィール>
松井 秀二(まつい しゅうじ)
1956年11月、福岡市博多区出身。日本経済大学経営学科卒業後、(株)西日本互助センター(現・(株)ラック)に入社。冠婚事業部RITZ5課長やRITZ5支配人、冠婚事業部部長などを経て、2007年冠婚事業部執行役員、2009年取締役、2012年常務取締役に就任。2020年1月代表取締役社長に就任。法人名
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