寿屋破綻から20年(1)流通大再編時代の幕開け告げる
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九州での流通大再編の幕開けとなった寿屋の経営破綻から20年。長期の消費不況下で企業倒産とM&A(合併・買収)が相次ぐ一方で、低価格で消費者の支持をつかんだディスカウントストアとドラッグストアが台頭し業界地図は一変した。九州流通業界の20年をシリーズで振り返る。
年も押し詰まった2001年12月19日、九州最大手スーパーの寿屋が民事再生法適用を申請した。負債総額は2,959億円で、九州では戦後最大級だった。すでに長期の債務超過が続き、業界では「来るべきものがきた」という受け止め方だったが、3カ月前にマイカル・マイカル九州の経営難が表面化したばかりで、国内の流通がかつて経験したことのない大激動期に入ったことを予感させた。
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