2024年12月24日( 火 )

【オミクロンに恐れおののく(2)】オミクロン株の猛威で自宅に帰れず

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 連日、新型コロナウイルスの感染者数は増加しており、20日には全国の新規感染者数が4万6,000人を超え、3日連続で過去最多となった。

 ある男性会社員のエピソードを紹介する。17日に彼の勤め先の同僚がコロナに感染した。彼は同僚の病状を心配しつつも「自分は大丈夫」と楽観視していたという。

 彼は普段、奥さんにラインで帰宅する旨を伝えているが、この日は軽い気持ちで電話をかけ、「社内でコロナ陽性者が出た」と告げたところ、奥さんから「家に帰ってこないで!」と一喝され、泣く泣くホテル探しをする羽目に。

 翌18日にPCR検査を受け、検査結果はさらにその翌日。奥さんからは、「結果が出るまで帰ってこないで!」と言われているため、この日は会社の後輩の家に泊まった。

 19日に出た検査結果は陰性。喜び勇んで奥さんに電話でその旨を伝えたところ「私の勤め先から、ご主人の結果が陰性だった場合、翌日の朝一番に抗体検査(キットは勤め先から配布済み)をして問題がなければ出社してよいと言われているから、もう一泊してきて」と言われ、3泊目のホテル探しへ。

 20日、奥さんの方も問題がなく、彼はようやく自宅に帰ることができたという。

 「これだけ感染者が増えると、自分みたいに自宅に帰れずにホテル暮らしを強いられる人が大勢いるんだろうな」と彼はつぶやく。奥さんの「帰ってこないで!」の一言が、かなりこたえたようだ。

 彼の同僚のなかにも自宅へ帰れなかった者が1人いたそうだ。寂しい気持ちを分かち合える人がいたのがせめてもの救いだったという。

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