【オミクロンに恐れおののく(3)】閑散とした中洲
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新型コロナウイルスの感染者数が急増し、病床の使用率が上昇していることを受け、福岡県は一連の対策に乗り出した。20日、県独自の「福岡コロナ警報」を発動したと発表、24日から飲食店に営業時間の短縮などを要請するという。加えて、政府に対しまん延防止等重点措置の適用を要請する準備に入った。
コロナ警報が発動された翌日の21日(金)、週末の中洲を歩いてみた。来週からの時短営業要請で飲み会が制限されることになる最後の週末、賑わいを見せているかと思いきや、閑散としていた。
完全個室で総席数170席の飲食店(居酒屋)に入ったところ、やはり客数は少なく、見える範囲ではほかに1組ほど。店内には4名~10名程度の個室がコロナ禍の今の需要に合致しており、昨年末に利用したときはかなり盛況だった店だ。店員に話を聞くと「先週末ぐらいから、お客さんが少なくなりました」という。
午後9時過ぎの中洲中央通りも人がまばらで、緊急事態宣言が出されていたときの状況が再現されるのではないかとの思いが脳裏をよぎった。
昨年9月末の緊急事態宣言解除以降、少しずつではあるが活気を取り戻しつつあった中洲のまちだが、「オミクロン株」による連日の爆発的な感染者数拡大により、外出・外食自粛の意識が高まっているように見受けられた。
コロナ収束がいつになるのか、先行きはまったく不透明だ。前回の緊急事態宣言時には不当に補助金を取得した店もあり、飲食店に対する風当たりは強い。こうした厳しい状況に「中洲」は耐えぬくことができるのだろうか。
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