【れいわvs維新】大石あきこはガチンコ泥レスラー 山本代表が橋下氏に“エール”(前)
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壮絶な戦いになると橋下氏を気遣う
れいわ新選組の山本太郎代表が9日、3年ぶりの国会質疑を内閣委員会で行った。自宅療養をするコロナ感染者への支援策について「自治体は兵たんが尽きている。予備費を活用し、国が財源を配るべきだ」と政府のテコ入れを求めたが、山際大志郎経済再生担当大臣は「兵たんが尽きているという感覚はない。お困りの方を何とかお助けできるようにしていく」と述べるにとどまった。
直後の会見で、山本代表が「完全に塩(対応)ですね」「一刻も早く、この政治状況が変わらないと、失われていく命が増えていくばかり」と批判したのはこのためだ。
また、山本代表は「10時間の質疑に対して15分しか割り当て時間がなかった」と少数政党冷遇も問題視したが、こうした国会質疑関連の質問が一段落したところで筆者は、橋下徹・元大阪府知事が元府職員の大石晃子衆院議員(大阪5区で落選、比例近畿ブロックで復活当選)を訴えた件について聞いてみた。
──橋下さんは(自らを)「私人」「一般人」と言っているが、大石さんは「(橋下氏は)維新関係者」「維新の親玉ではないか」ということで、「裁判でも維新の問題を明らかにしたい」と意気込んでいた。訴訟の受け止め、橋下さんが私人なのかどうかも含めてお聞きしたい。
山本太郎代表(以下、山本) 「私人」か「公人」かと言われたら、私人なのでしょう。一般的に「私人」というカテゴリーでは括れない存在であることは間違いないと思います。一般的な私人というところでは括れない有名人であり、力をもった方であろうと。政治的な力もお持ちでしょうと思います。どこからどう見ても、維新の関係者であることは間違いない。「そうではない」といえるのは、使っているテレビ局ぐらいではないかと思います。そのいい悪いの話はここではしないが、でも普通に見ていて、そうだと思います。生みの親に対しての愛情も、やはり子たちにはあるでしょうし、その関係性は非常に深いものであるという理解です。
橋下さんが大石さんを訴えたという話ですね。「昔の上司(府知事)が昔の部下(府職員)を訴えた」という話だと思うが、これに対して私から何かというのはとくにない。まったくの第三者、その騒ぎの外側から見ている一般人として、もしもお話をするとするならば、「ややこしいところにややこしいものを持ち込んでもうたな、橋下さん」という感覚です。大石さん、ややこしいですからね。だから、これまでの喧嘩をしてきた相手とはちょっと質が違うのではないかと思います。同じグループでやっていても、120%ややこしいですから。誉め言葉です。
──徹底的に議論をするというタイプだと。
山本 もう議論なのか、もう「泥レス」みたいなことになっていますね。「泥プロレス」というか、「プロレス」ではないですよ、泥プロレス。沼で戦っている。溶鉱炉に突っ込む寸前でも「I will be back!」という人間ですよ、彼女は(笑)。だから、ちょっと、なかなか大変だなと思います。なので心配しています、橋下さんのことを。
映画「ターミネーター」の主演を務めたアーノルド・シュワルツネッガーの名セリフを使って、大石氏の戦闘能力の高さを際立たせ、壮絶な戦いになるであろう橋下氏に気遣いをしたかたちだ。この山本代表発言に橋下氏がツイッターで反応、「橋下徹氏、大石晃子議員を訴えた理由明かす」と銘打った10日のスポーツ報知の記事にもなった。
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名護市議が告発「名護版モリカケ事件」(不正入札疑惑)(前)「この日、『心配ありがとう。政治家時代のメディアへの対応は徹底的な透明性・公平性・ガチンコ勝負にこだわってきたので、今回の発言は一線を越えたと思っている』とまずつづると、さらにツイート。『貴殿がいうように僕は完全な私人とはいえないので、たいがいの批判、誹謗中傷には訴訟などやらずにツイッターでやり返すことにしている。しかし今回は、僕の政治信条、政治家の態度振る舞い、政治とメディアの在り方、今のメディア出演者としての立場の根幹にかかわることなので、訴訟で決着をつけるわ』と続けた」。
(つづく)
【ジャーナリスト/横田 一】
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