2024年10月01日( 火 )

太平洋戦争を知る18人 東アジアに平和の提言

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東アジア イメージ    2022年2月22日22時22分22秒という「2」の数字が12個重なる千年に1度という特別な日に、太平洋戦争の時代を知る18人が集まり、「再び東アジア地域で戦争を起こしてはならない」と東アジア諸国の指導者たちに対する平和の提言を行った。

 このプロジェクトを推進したのは「東アジア不戦推進機構」で、同機構代表で元早稲田大学総長・西原春夫氏、元国際連合事務次長・明石康氏、元国連大使で元OECD事務次長も務めた谷口誠氏らが出席した。

 西原代表は基調発言で、「太平洋戦争を直接体験した最後の世代に属する立場から見て、最近の国際情勢のなかに大国同士の戦争の危険が含まれていることに大きな危惧を抱いている」とし、「世界を見渡すと『この地域ではもう戦争は起こらない』といえる地域がいくつも存在する。もし、それらの地域が、あるいはその所属国の首脳が私たちの東アジアへの提言に倣って、ある共通の特定の期日に『自らの地域を戦争のない状態にする』という宣言を改めて発することができれば、その歴史的意義は絶大」と語った。

 その後、西原代表の基調発言を踏まえて、明石氏による「提言」が行われた。また、元内閣官房副長官の石原信雄氏、登山家の三浦雄一郎氏からビデオメッセージが寄せられた。

<提言者>
瀬戸内寂聴氏(作家、宗教家、故人)、千玄室氏(茶道裏千家大宗匠)、伊藤雅俊氏(イトーヨーカ堂、セブン-イレブン等創業者)、大城立裕氏(作家、故人)、岡田卓也氏(イオン創業者、イオン環境財団理事長)、石原信雄氏(元内閣官房副長官)、西原春夫氏(元早稲田大学総長)、野村萬氏(狂言師、人間国宝)、谷口誠氏(元国連大使、元OECD事務次長)、澤地久枝氏(ノンフィクション作家)、有馬朗人氏(元東京大学総長、元文部大臣、故人)、明石康氏(元国際連合事務次長)、花柳壽應氏(日本舞踊家、元花柳流家元、故人)、平岩弓枝氏(作家)、三浦雄一郎氏(登山家、冒険家)、森田実氏(政治評論家)、有馬龍夫氏(元駐ドイツ日本国大使、前中東調査会理事長)、海老沢勝二氏(元NHK会長)

【新貝 竜也】

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