「どこもやらない」事業構築で躍進 次世代へ託す想いと技術
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(株)曙設備工業所 代表取締役社長
野田 弘之 氏
設計とセットでの企画提案福岡市とその周辺エリアで建物の給排水衛生設備、空気調和設備、消防設備の設計・施工を一手に引き受ける(株)曙設備工業所。1982年2月の創業以来、地域に密着し、そこに生きる人々の安全・快適な暮らしを「建物の見えない部分」から支え続けてきた。現在代表取締役社長を務める野田弘之氏はその3代目。就任から今年5月で30年を迎える、同社の「中興の祖」である。
就任当時、39歳だった野田氏は、同業他社とは異なる道を選びとった。すなわち、同社がそれまで培ってきた独自のノウハウに基づき、ゼネコン各社および設計事務所に対して設備設計とセットでの企画提案を行うようになったのである。提案される側としても、業務が省力化されることから品質の維持向上に注力できる。マンション設備といえば曙設備工業所というふうに、同社があたかも代名詞のようにして業界に一目置かれているのも、そうして設計から施工までのワンストップ体制を構築した野田氏の、先見の明があってこそなのだ。
好不況、いかなる状況にあってもブレることなく、建物の快適さと安全性に不可欠な「管、水道施設、消防施設工事の三大工事」に邁進してきた同社。野田氏の舵取りのもと、社員、協力工事会社、取引先、金融機関、何より顧客との一体感を大切に、「誰もどこもやらない」事業をつくり上げてきた。これが地元業界の活性化に貢献してきた、その功績の大きさは計り知れない。
1棟1棟、想いを込めて
同社を訪問すると、そこに掲げられている規模も様々なマンション建設の実績――それこそ1棟数十戸から500戸超まで――に圧倒される。しかも手がけるのはマンションだけではない。公共施設や教育・商業施設、さらには医療関連施設など、幅広いジャンルの設計施工を請け負っている。それでいて1棟1棟、想いを込めて取り組んできたことが、各プロジェクトの進行状況が丁寧なコメントとともにびっしり書き込まれた野田代表の手帳を見てもよくわかる。
「私どもは一貫して総合設備工事業に取り組んできました。今後も『腰の折れない』不動の精神で、これに尽力していきます。皆さまに支えられて事業を続けることができたわけですが、それに甘んじることなく、これからもより高い設計・提案力、技術力、施工力を追求していきたいと思います」と語る野田氏。
「同社の先人たちが培い積み上げてきた実績とノウハウを次世代に伝え、変化と進化を続けられる企業風土を確立していくため」、今年8月、自身の誕生日に事業を後継者に託す。同氏の想いを受け継いでいく社員たちが、今後どんな「誰もどこもやらない」ことで地域社会の発展に貢献していくのか、期待がふくらむ。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:野田 弘之
所在地:福岡市早良区田村4-15-10
設 立:1982年2月
資本金:6,000万円
TEL:092-801-7247
URL:http://kk-akebonosetsubi.com
<プロフィール>
野田 弘之(のだ ひろゆき)
1952年8月生まれ。学卒後、71年6月、神林工業(株)に入社。83年に(株)曙設備工業所入社。87年9月に取締役に就任。92年5月、代表取締役社長に就任。法人名
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