2024年12月22日( 日 )

「減塩」対策推進へ産学官がスクラム

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減塩 イメージ    国民の健康増進に向けて減塩対策などを推進するため、厚生労働省は9日、産学官連携による推進体制「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」の設立記念フォーラムを開催し、取り組みを開始した。

 同イニシアチブは、「食塩の過剰摂取」「若年女性のやせ」「経済格差にともなう栄養格差」といった課題に取り組む。産学官が連携して、国民の誰もが自然に健康になれる食環境を整備する。

 具体的な活動として、食品メーカーによる減塩商品の開発、小売企業による販売促進などを想定。厚労省は企業の自主的な取り組みを促すため、同イニシアチブへの参画企業にインセンティブを与える方策を検討する。

 取材に対し、厚労省では「一定のルールの下、統合報告書やサステナビリティレポート、広告などで(同イニシアチブに)参画している旨を表示できるようにする」(健康局健康課栄養指導室)と説明。異業種連携などによるビジネス展開が期待できることも、参画のメリットに挙げる。

 9日現在の参画企業は12社。食品企業9社、メディア2社、薬局1社の内訳。この日のキックオフには間に合わなかったものの、多数の企業が参画に向けて準備・検討を進めているという。

【木村 祐作】

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