2024年11月17日( 日 )

【山口FG】さらなる内部告発、繰り返される虚偽説明(中)

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山口FGの透明性・公正性とは?

 「【検証】山口FG取締役会議事録(1)」は多くの反響をいただいた。連載中の5月18日、山口FGは「一部報道について」というニュースリリースを公表。自分たちの調査は「透明性・公平性」があり、NetIB-Newsの記事は「事実誤認」だとしている。

 笑止千万である。これだけ証拠が揃っているにも関わらず、自分たちこそが正しいと主張し、NetIB-Newsをウソつき呼ばわりするとは、なんと厚顔無恥なのだろうか。ニュースリリースでは長々と読みにくい文章を書き連ねているが、何ひとつ「事実誤認」がどこにあるのかが示されていない。ウソつき呼ばわりしておいて失礼な話である。こちらが名誉棄損で訴えたいくらいだ。

 ニュースリリースには、2つの調査報告書は「調査委員会」と「社内調査本部」によって作成されたとある。「調査委員会」のメンバー5人には、佃和夫・取締役監査等委員(社外)、国政道明・取締役監査等委員(社外)、福田進取締役監査等委員(社内)が含まれている。

 この3人がクーデターの首謀者であることは明らかで、この人選に「公平性」があるはずがなかろう。「社内調査本部」の本部長は福田氏、副本部長は田辺修司・専務執行役員監査部長である。田辺氏は福田氏の元部下であり、福田氏と親密な関係であるとの証言を得ている。どこに「透明性」があるというのだろうか。

 福田氏らは、クーデターは事前に謀ったものではないと主張していたが、虚偽であることは明らかだ。「ウソつき」がつくった調査報告書を正しいと言われても、どう信じていいのか。調査報告書もニュースリリースもウソだらけ。もはや、呼吸をするようにウソをつく体質としか思えないのだが…。

議事進行要領
 ※クリックで全文表示(PDF)

    NetIB-Newsでは、提供された資料を調べ上げ、関係者への取材を重ね、検証記事を発信している。事実誤認だというのであれば、具体的にどこが誤りなのかを指摘すればよいではないか。ウソを繰り返す者は信用されるわけがない。ましてや、上場企業がそのような態度であれば、その企業が公表するものはすべて信用できない。決算だって粉飾していないか怪しいものだ。

 山口FG社員からは「社外取締役がここまで経営に介入しているとは思っておらず、驚愕した」との声もいただいた。議事録を読むと、取締役会は「金融のことに詳しくない」と自認する佃氏、屁理屈ばかりの弁護士である国政氏という社外の取締役監査等委員に仕切られており、公共的な役割もはたす地域金融機関の取締役会とは思えない有り様だ。地方銀行は厳しい環境にあり、専門外の取締役が経営を私物化している余裕などないと思うのだが…。

(つづく)

【特別取材班】

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