【山口FG】さらなる内部告発、繰り返される虚偽説明(後)
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山口FG株主の心中はいかに?
また、「クーデター首謀者3人【佃和夫・取締役監査等委員(社外)、国政道明・取締役監査等委員(社外)、福田進取締役監査等委員(社内)】が取締役監査等委員である点も異常」とのご意見もいただいた。
議事録では監査等委員の3人が議事進行と採決を先導、支配しており、監査等委員に求められる立場とは異なると感じられたようだ。少なくとも、この3人と椋梨敬介代表取締役社長CEOに事前謀議がなかったというのは虚偽の説明だろう。そして、志ある山口FG社員によって、さらにウソを証明する資料が内部告発されたのだ。「恥の上塗り」という言葉がピタリと当てはまる。
現在の山口FGは、監査部門出身の福田氏が目を光らせ、それを筆頭執行役員(監査部長兼任)である田辺氏がサポートしているという。監査部門が会社を仕切るというのはあまり聞いたことがない。まるで警察国家のようで、諜報機関出身のプーチンが仕切るロシアを彷彿とさせる。
社長の椋梨氏は傀儡に過ぎないのだろう。山口FG社内からも、「まったくリーダーシップを発揮できていない」との声が聞こえてくる。今後は銀行頭取3人が山口FGの取締役に加わり、ますます意思決定のできない鈍重な組織になっていくように思われる。外部からは他行との競争を放棄してしまったように見えるが、彼らは気付いているのだろうか。経営陣に恵まれず、従業員は気の毒としか言いようがない。
山口FGは、「グループサステナビリティ方針」および12項目の「マテリアリティ」を策定し、持続可能な環境・社会の実現に向けた取り組みを推進していると公表している。
(参考:5/24山口FGニュースリリース「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示について」)そのなかで、「経営の透明性向上と説明責任」と謳われているのだが、内部で行われている議論はブラックボックスで透明性があるとはいえず、虚偽説明の疑いに対しても説明責任を果たそうという姿勢が見られない。また、地域社会や従業員の働きがいへの配慮も謳われているのだが、地域社会の信頼を取り戻そうという姿勢も見えなければ、従業員の内部告発に対して真摯に対応しようという気配もない。立派なことを書くのなら、それらに対応する努力をすべきだ。
とくに、従業員への配慮に関しては大いに問題があると感じる。今でも多くの従業員が会社を去っており、クーデター後の粛清人事を見て、「この会社は変わらない」という絶望の声も聞こえてくる。従業員への配慮があれば、ここまで多くの内部告発が続くこともなかっただろう。
「【検証】山口取締役会議事録」記事によって、山口FGが反省の姿勢を示すことを期待したが無駄だったようだ。来月行われる株主総会では株主だけでなく、社外取締役を派遣している企業もその矜持を試されることになるだろう。NetIB-Newsは、関係当事者がどのような見解を示し、山口FGの株主がどのような判断をするのかを注視していく。
(了)
【特別取材班】
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