【徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史】序文 現学長による「大学私物化」
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9学部31学科、2万人超の学生を擁し、西日本最大級の規模を誇る私立総合大学の1つ、福岡大学。1934年の創立以来、建学の精神「思想堅実」・「穏健中正」・「質実剛健」・「積極進取」に基づく全人教育を目標に掲げて88年におよぶ歴史を刻み、OB・OGのなかには政財界やスポーツ界、芸能界など、各分野で活躍する著名人も多い。
そんな福大について、昨年、データ・マックスのもとに穏やかでない情報が寄せられた。「2019年末に朔啓二郎・医学部教授が学長に就任して以降、大学運営がおかしな方向に進んでいる」というのだ。
そこでデータ・マックスは、福大の現状をたしかめるべく取材に着手した。そして、取材の過程で浮かび上がってきたのは、朔学長による「大学の私物化」ともいうべき事態の進行であった。
朔学長は1972年に新設された医学部の第一期生。医学部教授(2000年)、医学部長(13年)を経て、19年12月に学長に就任。福大出身者、医学部関係者の就任はいずれも朔氏が初だという。
取材に応じた数多くの関係者の証言によれば、朔学長はかねてより、アカデミアの倫理にもとる不当なやり方で人事介入を行い続けた。意に添わない者に対しては、人権侵害を含む徹底的な報復行為もあったようだ。そのために福大医学部内部には猜疑心と厭世観が蔓延し、教育にも研究にも大きな弊害がもたらされている。その他にも、縁故主義による恣意的な役職員人事や、特定の業者との癒着、業績数の水増し疑惑など、取材を進めれば進めるほど、各方面から同学長のやり方を糾弾する声やそれを裏付ける情報・資料が続々と集まってきている。
福大の卒業生は累計で約28万人にも達する。ちなみに記者も福岡大学OBで、朔学長による独裁的・専横的な大学運営は到底看過できるものではないと感じている。記者と同様、同大学の現状を知ったOB・OGや現役の学生たちの驚き、怒りの大きさは、いまから察するに余りある。この怒りが福大の受験希望者を激減させることにならなければ良いが。
NetIB Newsでは、明日から朔学長の人物像やかれの大学運営手法の危険性について、関係者の証言を交えつつさまざまな角度から報じていく。朔氏は来年行われる学長選をにらみ、そうそうと再選に向けて布石を打っているが、同人の暴走をこのまま放置していいものか、関係者の方々がじっくりと考える機会を提供できればと願っている。
(つづく)
【特別取材班】
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