2024年12月04日( 水 )

「真実を教えて下さい2」上映~ワクチン被害者遺族の声(前)

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 新型コロナワクチン被害者遺族からの聞き取りと国賠訴訟に取り組む「コロナワクチン被害者駆け込み寺」(代表・鵜川和久)が7月24日、大阪市内で『真実を教えて下さい2~愛する家族の生きた証を残したい~』の上映会と講演会を開いた。このなかで遺族2人も登壇。伯母と父の2人を亡くした女性は、「犠牲になられた方々の命を絶対に無駄にしない。共に闘ってくれると信じている」と連帯を呼び掛けた。

ワクチン被害者遺族の証言を聞く参加者(2022.7.24筆者撮影)
 ワクチン被害者遺族の証言を聞く参加者(2022.7.24筆者撮影)

 遺伝子組み換えワクチンによる被害者遺族の声を集めた完全自主制作映画『真実を教えて下さい』は、4月から全国で上映されてきた。訴訟費用を捻出するためで「駆け込み寺」主催と自主上映の両方で約120カ所におよぶ。遺族へのインタビューを続けるなか、『真実を教えて下さい2』が完成。7月3日の仙台を皮切りに上映を始めた。

「国は何をしている」、3遺族が新たに証言

 新版の上映会は今回が6回目。「駆け込み寺」の本拠地、関西では初となる。会場である類ビルの「劇場会議室」には、100人が詰め掛けた。上映会の後、遺族2人が登壇し、思いを吐露。後半、ハンセン病差別と闘ってきた(一社)「命と人権のライト」代表理事の壽富美枝(ことぶき・ふみえ)さんと浅井医院院長の浅井富成医師、ナカムラクリニック院長の中村篤史医師が講演した。

 冒頭、鵜川代表があいさつ。映画について「ご遺族の方がどういう思いでいるか分かってほしい。『遺族って本当にいるの』という質問も受けたりする。世の中は全然分かっていない。ここに来られる方は知っていると思うが、今回上映会を通じて見ていただいた真実を伝える役割をお願いしたい」と情報の拡散を促した。

 新版は30分延びて120分の作品。新たに3人の被害者遺族の証言や、夫を亡くした50代女性の、監察医との生々しいやり取り音声なども収録。13歳の息子を亡くした遺族からのメールを長嶋竜弘・鎌倉市議が読み上げる場面や、池田利恵・日野市議の談話なども追加されている。

 新たに登場する被害者の1人は、兵庫県在住の享年73歳の女性。2021年5月、ファイザー製ワクチンを夫と一緒に接種したその日に救急搬送され、病院で心肺蘇生処置を受けるも1時間ほどで息を引き取った。糖尿病の持病があったが、かかりつけ医に「持病があっても問題ない」と聞かされていた。

映画の一コマ。マスコミ各社に手紙で訴えるとMBS(毎日放送)が取り上げた
映画の一コマ。マスコミ各社に手紙で訴えるとMBS(毎日放送)が取り上げた

 義理の息子が医師だったため病院に掛け合った結果、死亡報告を入手。被害報告として国に提出することができた。しかし、因果関係は認定されず。夫は「これだけ多くの方が亡くなっているのに、何をしている。もっと多くの方が声を挙げて、接種事業の中止を検討した方がいい。国は4回目、5回目と言っているが、亡くなった人のことを考えれば、いうべきではない」と声を荒らげた。

 上映会の後、21年7月に伯母、同年8月に父を相次いで亡くした静岡県の佐野公任子さんと、接種2日後に夫を亡くした大阪府の50代女性(仮名・山田)が登壇した。

(つづく)

<プロフィール>
高橋 清隆(たかはし・きよたか)  

 1964年新潟県生まれ。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)、『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)、『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)、『山本太郎がほえる〜野良犬の闘いが始まった』(Amazonオンデマンド)。ブログ『高橋清隆の文書館』

コロナワクチン被害者駆け込み寺HP(上映スケジュールも掲載)

▼関連リンク
高橋清隆の文書館「『真実を教えて下さい』京都上映会と特別対談に200人、不屈の啓発活動訴え(前)」
高橋清隆の文書館「ワクチン被害者が緊急講演会で訴え、『お金が欲しいわけじゃない、無念を晴らしたいだけ』(後)」

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