「FACT」か「FAKE」か(後)~習近平中国国家主席に学ぶ
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10月から11月にかけて中国共産党大会が予定されている。そこで、習近平総書記が3期目続投をはたせるかどうかをめぐり、FACTとFAKEの情報が駆けめぐっている。どういう結果になるのか、注目されるところである。
Exchange事業のコンサルを営んでいる2人の間を交錯する情報を分析してみよう。Aは1,000億円台のExchangeを得意とする。Bは兆円単位を得意としている。
華僑・中国の富裕層は習勝利の可能性を半分と見る
華僑・中国人の富裕層は結構な数が日本に定住している。彼らはAに、中国および外国に住んでいる友人たちのExchangeの相談を投げてくる。Aに集まってくる情報から話を展開してみよう。
「習が党総書記3期目続投となると、すぐさま”紅衛兵”運動を始めるであろう。要するに金持ち、既存権をもった支配層(反習の共産党幹部たち)を一掃する政策を導入してくる。徹底した平等主義を押し進めるのだ。毛沢東自身が同様の政策の実施を強行して失敗した前例があるではないか!1966年からの文化大革命に先立つ1958年からの大躍進の旗振りで千万人単位の餓死者が出た。毛沢東のせいで中国の経済発展は30年遅れた」と金持ちたちは批判する。
この批判される歴史的事実は大方FACTである。もし、習体制が3期目の権利を得たならばどうなるのか。
Aは「華僑および富裕層は中国、香港から一目散に逃亡する。日本在住の方々は即刻、帰化する道を選択するさ」と断言する。「何よりも最近、Exchangeの案件が増大している。先行きを非常に不安視している証拠であろう」と喝破する。「現実に、習総書記の奥さんが友人を通じて兆単位の資金を流すことに躍起になっていたことを耳にした」。これはFAKEか?「30%はFACTである」とAは断言する。
Aは「習氏もそれだけ権力闘争が激化し、勢力が拮抗している現実を認識しているということであろう」と分析する。「では、どのような決着がつくのか?」と投げてみた。「1カ月前までは習総書記の勝利は確実であった。ところが、ここにきて接戦の状況になってきた。もちろん、私の独自の意見ではない。華僑・富裕層の友人たちの共通した意見、見通しである。時間が過ぎれば反習政権が盛り返し、追い抜くこともあると語っている」とAの発言は慎重になった。
3期目続投は間違いないとの意見も
Bは真っ向から「習氏の3期目は当確である。揺るぎない」と反撃する。Bには兆単位の資金移動の相談がくる。ここからわかることは何か。
「通常は、華僑および中国の富豪らが海外へ資金を逃避させる相談が多い。私のところに飛び込んでくる案件は、最終的には中国政府が引き受ける感じがする」と話を展開させる。「私の案件ではないが、聞くところによると、中国政府がゴールドの購入に躍起になっているようである」と打ち明ける。さて、これらはFAKEであろうか。
Bの予断と偏見による見解が続く。「ロシアに対する経済封鎖を目撃して、自前の強力な経済圏を構築するような感じである。経済ブロックを強化して、アメリカ側の経済封鎖に対抗する狙いがある。準金本位制の導入があるかもしれない。追い込まれず先手必勝の中華経済圏を確立させる野心満々の姿勢を固持しているのだ」と力説する。しかし、「これは私の偏った意見かもしれない」と価値り口は突如、謙虚になった。
勝負は7:3の確率
中国人民13億人プラス5億人として、18億人の経済圏を誕生させることができるのであれば、アメリカ側からの経済封鎖があっても十分に対抗できるであろう。FACTとFAKEが目まぐるしく徘徊しているなかで、習氏が勝利する確率は7:3とみる。
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