九州地銀(18行)の2023年3月期 第1四半期決算検証(6)
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【表1】は、九州地銀(FG・FH含む)の2023年3月期の当期純利益(予想)の順位表である。
九州地銀(FG・FH含む)の2023年3月期の当期純利益は、前期比+240億67百万円の1,268億10百万円(前期比+23.4%)と増益予想となっている。
◆増益予想は、ふくおかFG・九州FG・西日本FHの3社と宮崎銀行、筑邦銀行の2行。
・減益予想は大分銀行・佐賀銀行・豊和銀行・南日本銀行・宮崎太陽銀行・福岡中央銀行・佐賀共栄銀行の7行。
・1位はふくおかFGで、前期比+2,882百万円の570億円(前期比+12.0%)。
・2位は九州FGで、前期比+8,345百万円の250億円(同50.1%)。
・同じく2位は西日本FHで、前期比+16,717百万円の250億円(同+201.8%)。
・4位は宮崎銀行で、前期比+27百万円の75億円(同+0.4%)。
・5位は大分銀行で、前期比▲879百万円の45億円(同-16.3%)。
・6位は佐賀銀行で、前期比▲76百万円の40億円(同-1.9%)。
・7位は前期10位だった豊和銀行で、前期比▲48百万円の8億円(同-5.7%)。
・8位は南日本銀行で、前期比▲1,462百万円の7億50円(同-66.1%)。
・9位は宮崎太陽銀行で、前期比▲928百万円の7億円(同-57.0%)。
・同じく9位は昨年最下位だった筑邦銀行で、前期比+137百万円の7億円(同+24.3%)。
・11位は福岡中央銀行で、前期比▲369百万円の5億円(同-42.5%)。
・12位は佐賀共栄銀行で、前期比▲279百万円の3億60百万円(同-43.7%)。<まとめ>
【表2】、【表3】は日経平均株価および東証プライム(福証)に上場している九州地銀(FH・FH)の株価推移表である。ただし、山口FGは福証には上場していない。
◆2022年3月31日の日経平均株価(終値)は、前日比▲205円82銭の2万7,821円43銭(前日比-0.73%)だった。9月1日の終値は前日比▲430円06銭の2万7,661円47銭(同-1.53%)と3月末をやや下回っている。
◆一方、九州地銀(FH・FG含む)の株価を見ると、3月31日の株価を超えている銀行はふくおかFG、北九州銀行を傘下に置く山口FG、宮崎銀行、佐賀銀行の2社2行。下げているのは九州FG、西日本FH、九州FG、大分銀行の2社1行となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大で九州の企業経営は厳しい状況にあるが、はたして、九州地銀の当期純利益が予想通りとなるかどうか、および株価が3月末を超えられるかどうかは、今月末の中間期決算次第といえるだろう。(了)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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