2024年11月22日( 金 )

九州の人口、50年に24.7%減 福岡県は17%弱減少

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九州 イメージ 九州地域全体(九州・沖縄・山口)の2050年の将来推計人口は、20年と比較して24.7%減の1,174万4,000人(20年は1,558万8,000人)になるという。(公財)九州経済調査協会が「2020年国勢調査に基づく2050年までの将来推計人口」『九州経済調査月報』(同協会発行、2022年10月号)において発表した。

 将来人口の推計にあたり、同協会は国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)による「日本の地域将来推計人口」(18年推計)を基に、コロナ禍による出生減やテレワークの普及による転入・転出などの影響を加味した。そのため社人研が18年に公表した推計を上回るペースで人口減少が進むと予測している。

 九州地域全体の将来推計人口は、25年が1,515万1,000人、30年が1,455万7,000人、35年が1,388万6,000人、40年が1,315万7,000人、45年が1,244万4,000人、50年が1,174万4,000人となっており、人口増加が続いていた福岡県と沖縄県でも数年以内に減少に転じる見込みだという。

 県別に50年時点の推計人口をみていくと、20年と比較して最も減少率が大きいのは長崎県の36.3%減(20年:131万2,000人→50年:83万6,000人)だった。このほか30%以上の減少が見込まれているのは、山口県(35.5%減)、大分県(32.3%減)、宮崎県(31.9%減)、鹿児島県(31.8%減)。最も減少率が低かったのは沖縄県の5.9%減(20年:146万7,000人→50年:138万1,000人)で、福岡県は16.9%減(20年513万5,000人→427万人)だった。市区町村別では、30%超の減少が推計されている自治体が全体の6割に上った。

 一方、増加が見込まれるのは福岡市博多区(4.6%増)、福岡市中央区(3.4%増)、福岡県福津市(19.2%増)、福岡県新宮町(1.1%増)、福岡県久山町(2.2%増)など、福岡県5市区町、熊本県1町、沖縄県10市町村の計16市区町村で、福岡県と沖縄県を中心とした一部地域とその他の地域で明暗が分かれた。

【新貝 竜也】

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