万死に値のゼレンスキー転向
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、ウクライナ危機での一方的なロシア敵視を疑問視する10月10日付の記事を紹介する。
戦争はおろかなことだ!
戦争に勝ちも負けもない。
あるのは滅びだけである。永井隆博士のこの言葉をかみしめるべきだ。
ロシアの攻撃は非難してウクライナの攻撃は絶賛する。
これは反戦の主張でなく戦乱推進の主張。
ウクライナ戦乱で犠牲になっているのはウクライナの市民と前線で戦うロシアとウクライナの兵士。
ウクライナ市民も戦乱に巻き込まれて苦しみを強要されている。
ウクライナ議会は国家総動員令を制定した。
成年男子は国外避難を許されない。
国家総動員令の下、戦争に駆り出されている。
ロシアだけが市民に苦役を強いているわけではない。
そもそもウクライナの国境線の設定に問題があった。
かつてウクライナがソ連邦に属していたとき、便宜的に国境線が定められたが国民国家としての国境画定とは程遠いものだった。
ウクライナが国家として独立して31年の時間しか経過していない。
そのウクライナは西北部と東南部で成り立ちがまったく異なる。
西北部はウクライナ語を使用するウクライナ人が多数を占め、宗教はカソリック。
東南部はロシア語を使用するロシア系住民が多数を占め、宗教はロシア正教。
この国で一方の勢力が他方の勢力を支配しようとすれば、必ず分裂か内戦になる。
こう喝破したのはキッシンジャー米元国務長官。
ウクライナ独立後、親ロシア政権が樹立された。
このウクライナで親ロシア政権を打倒し、親米政権を樹立する政権転覆が2度にわたって実行された。
2004年と2014年だ。
いずれも米国が地下工作を展開し、政権を転覆したもの。
この政権転覆の正統性が疑われている。
2004年は選挙で親ロシアのヤヌコビッチが選出された。
米国が創作した市民グループが不正選挙を叫び、再選挙が行われた。
親米候補のユシチェンコの顔面がダイオキシン中毒でただれる事態が発生した。
2回目選挙の前にユシチェンコサイドが中毒は親ロシア勢力による謀略であるとアピール。
しかし、実際には、ユシチェンコサイドの自作自演の可能性が疑われている。
このダイオキシン騒動が影響してユシチェンコが大統領に選出された。
しかし、ユシチェンコ体制は長続きしなかった。
政権の腐敗が深刻化し、2010年の大統領選で親ロシア派のヤヌコビッチが大統領選で正式に勝利した。
そのヤヌコビッチ政権を転覆する工作が展開されたのが2013年から2014年にかけて。
ヤヌコビッチ大統領はEUとの連携協定がウクライナ国民の利益にならないと判断し、連携協定への署名先送りを決定した。
これに合わせて大規模デモが創設された。
米国の地下工作によるもの。
※続きは10月10日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「万死に値のゼレンスキー転向」で。
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