大炎上したコロワイドの蔵人会長の過激発言(前)
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経営トップは社員とどう接したらよいか。甘い顔をするとつけ上がる。厳しく当たるとへそを曲げる。悩ましい問題である。回転ずし「かっぱ寿司」、焼き肉店「牛角」などの外食チェーンを展開する(株)コロワイド(横浜市)の蔵人金男会長が社内報で社員を罵倒していたことがツイッターで拡散され、物議を醸した。経営者の社員への接し方を考えてみよう。
「生殺与奪権は、私が握ってる」と社内報で社員を恫喝
「個人的に張り倒した輩が何人もいる」「生殺与奪の権は、私が握っている」――。外食大手コロワイドの蔵人金男(くろうど・かねお)代表取締役会長(69)の社内報でのそんな過激発言が、ネット上で「ブラック企業か」と大炎上した。
2月23日、蔵人会長の社内報での発言を従業員がツイートし、一気に拡散。翌24日に、同社がホームページ上で「お詫び」とともに、「本来の意図が伝わっていない」として社内報全文を公開した。「お馬鹿と利口を分けること、これが格差社会」などの発言もあり、かえって逆効果。さらに炎上し、同社の株価が急落する騒ぎになった。
コロワイドは、焼き肉の「牛角」や「しゃぶしゃぶ温野菜」などを運営する(株)レインズインターナショナルを12年に買収して子会社化したが、蔵人会長はレインズの社員を槍玉に挙げた。公開された社内報の「挨拶」のくだりはこうだ。
『コロワイドが、レインズを買収して5年。未だに挨拶すら出来ない馬鹿が多すぎる。お父さん、お母さんに躾すらされた事がないのだろう。家庭が劣悪な条件で育ったのだろう。閑散とした家庭環境の中で育ったのか。蚊の無く(原文のママ)様な声で●△×……挨拶。
個人的に張り倒した輩が何人もいる。人の声の大きさは、生きる証、生命の証。5年経って、ようやく挨拶する女性がいる。今更……。ここは、大学の同好会でもサークルでも更生施設でもない。今更、この手合いには、挨拶は返しません。
私が嫌いで、嫌悪感すら感じるのだろう。そのアホが、何故会社にいる? 辞めて転職したらいいのに。この会社を買収時、面接をしなかった事が、一番の原因だろう。今更、その程度に私に逆らっても始まらない。所詮、コロワイドが買収した会社。
生殺与奪の権は、私が握っている。さあ、今後どうする。どう生きて行くアホ共よ。』
(つづく)
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