統一地方選の前哨戦の福津市議選~若手新人当選相次ぐ
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市を分断する地域間格差
福津市議会議員選挙が、25日に投開票され、18人の新たな議員が決まった。同市は、福岡市のベットタウンとして子育て世代の人口増加が続いている。今回、現職・新人合わせて4人の30代の議員が誕生した。しかし、投票率は前回の51.61%から大きく下落し、37.02%と過去最低となった。当選者の党派は、無所属が最も多く、10人。公明党と共産党が各2人、日本維新の会、社民党、参政党、ふくおか市民政治ネットワークが各1人となっている。
2005年に当時の福間町と、津屋崎町が合併して福津市が誕生したが、子育て世代の流入で過密化する地域と、高齢化が進む地域に分かれてきている。市中心部に近い福間地区は、通勤に便利なJR福間駅や、イオンモール福津など大型商業施設もあり、利便性が高く、若い世代に人気がある。福間南小学校の在籍児童数は、福岡県下で最も多い。児童数の増加は運動場の利用に制約が生じるなどしている。そこで、市は津屋崎中学校校区の宮司地域に、新たに小学校を建設する方針を打ち出した。しかし、用地取得交渉は進んでおらず、今回の選挙戦の争点になっていた。一方で、宗像大社に近い市北部の勝浦地区は、高齢化率が40%を超え、単身高齢者も増えており、自治会や民生委員など地域と一体となって見守る取り組みが必要である。
注目される30代議員
原崎市長と議会の関係も、良好とはいえず、市民の間では「もっと市は市民の声を聴いてほしい」「情報公開が必要」との声が聞かれる。
来年4月に統一地方選挙が行われるが、各党が力をかなり入れた選挙であった。とくに、30代の新人に対する熱量が感じられた。トップ当選の新人は、国民民主党の推薦を受け、「福津のために動く」を掲げて、現市政への問題提起を訴えた。また参政党は、同じく新人の応援に党代表、副代表が駆け付けるなど、参政党として市議会議員選挙10連勝を目指そうと檄を飛ばしていた。今後の市執行部と議会のやり取りに注目が集まる。
【近藤 将勝】
福津市議選当選者
(定数18‐候補22)
当1881 中村 恵輔(33)(無所属、新)1期 ※国民民主推薦
当1731 戸田 進一(70)(共産、現) 4期
当1397 井手口 忠信(60)(公明、新) 1期
当1188 中村 晶代(63)(公明、現) 2期
当1114 大山 隆之(33)(維新、新) 1期
当1013 秦 浩(49)(無所属、現) 2期
当922 高山 賢二(70)(無所属、現) 2期
当911 福井 崇郎(34)(無所属、現) 2期
当892 榎本 博(72)(無所属、現) 4期
当879 佐伯 美保(68)(無所属、新) 1期
当859 倉元 敏徳(67)(無所属、新) 1期
当823 豆田 優子(63)(ふくおか市民政治ネットワーク、元) 3期
当819 石田 まなみ(50)(社民、現) 2期
当812 山本 祐平(39)(参政、新) 1期
当804 尾島 武弘(64)(無所属、現) 2期
当796 中村 清隆(51)(無所属、現) 3期
当793 米山 信(76)(無所属、現) 6期
当765 岩下 豊(48)(共産、新) 1期関連キーワード
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